
AmazonEchoとアレクサの出来ることをわかりやすく解説!
Amazonから、スマートスピーカー「Echo」シリーズの最新モデル「Echo Show 5 (エコーショー5) 」が発売されました。今回は各種情報を一目で確認できる5.5インチのディスプレイ付きモデルです。
Amazon Echoとは
AmazonのEchoとは、同社の人工知能「Alexa(アレクサ)」を利用できるデバイスのことです。Alexaはクラウド上に構築された音声サービスであり、EchoはそのAlexaにアクセスするための入り口となります。
Echoシリーズは基本的に音声認識スピーカーですが、Echo以外にもAlexaにアクセスするための入り口は様々あります。
例えば「Alexaボタン」。インターネット配信しているビデオコンテンツなどをテレビやディスプレイで見られるようにする「Amazon Fire TV」にはAlexa対応リモコンが付属していますが、それにあるAlexaボタンを押してリモコンに話しかけることで、ビデオコンテンツを検索したりビデオを視聴中に停止やスキップなどの操作をしたりできます。
また「Fireタブレット」のホームボタンを押すことでAlexaを呼び出し、各種情報を知ることができます。さらにAmazonではなく、他社が開発・販売しているAlexa対応のスマートスピーカーもあります。
Amazon Echoシリーズの種類と用途
Echoシリーズには、ディスプレイのないものとディスプレイ付きのものとの大きく2つのタイプがあります。
日本で最初に登場した標準モデルの「Echo」、Echoの小型版「Echo Dot(エコードット)」、スマート電球などのスマートデバイスと簡単に接続できるスマートホームハブ内蔵の「Echo Plus(エコープラス)」はディスプレイなしのモデルです。
後に登場したディスプレイ付きモデルには、「Echo Spot (エコースポット) 」と「Echo Show」の2モデルがあり、Echo Showの方が大きなディスプレイを搭載しています。
ちなみに、Echoデバイスにつないで重低音を強調するサブウーファー「Echo Sub」や、自分が持っているスピーカーにつなぐことでAlexa対応のスマートスピーカーになる「Echo Input(エコーインプット)」などもラインアップされています。
ディスプレイなし
日本に初めて登場したEchoデバイスは、ディスプレイのない「Echo」「Echo Plus」「Echo Dot」で、2017年11月8日に発表されました。
Echo
現在販売されているEchoは第2世代で、価格は1万1340円です。音声で操作するスマートスピーカーで、話しかけることで天気やニュース、時刻を知ったり、音楽や家電の操作をしたりできます。
また、Amazonプライム会員なら、100万曲以上の楽曲が聴き放題の「Prime Music」が追加料金なく利用可能。スピーカーは360度全方向スピーカーで、小型ながらクリアでダイナミックなサウンドが楽しめます。
Echo Plus
Echo Plusも現在では第2世代で、価格は1万7800円です。音声で操作するスマートスピーカーであることはEchoと同じですが、Echo PlusはZigbee(ジグビー)という無線通信規格に対応したスマートホームハブを内蔵しており、対応のスマートホーム家電を声でセットアップできます。
なお、標準のEchoよりも音質がいいので、ステレオで使うのもお勧めです。
Echo Dot
小型の「Echo Dot」はすでに第3世代。前モデルよりも音質が向上し、価格は5980円です。小さくてもEchoと同様の使い方ができるほか、Bluetoothや3.5mmステレオジャックでスピーカーやヘッドホンと接続できます。
ディスプレイつき
Echo Spot
日本で最初に登場したディスプレイ付きEchoデバイスは、直径64ミリの丸いディスプレイを搭載した「Echo Spot」で、2018年6月20日から販売が開始されました。価格は税込み1万4800円です。
Echo SpotはそれまでのEchoシリーズと同様、Alexaと音声でやり取りして様々な情報を耳で聞くことができるだけでなく、円形のディスプレイで多彩な情報を目で見て確認できる点が新しく便利だと評価されました。
また、ディスプレイの上部にカメラを搭載しており、ディスプレイとカメラを活用したビデオ通話やメッセージ、呼びかけ機能なども楽しめます。
手のひらに載るほどコンパクトサイズで、部屋のちょっとした場所に置けることも好評です。目覚まし時計としてはもちろん、照明のオン/オフなどスマート家電のコントロール、天気やスケジュールの確認などにもちょうどいいサイズです。
Echo Show
次に登場したディスプレイ付きデバイスは、2018年9月21日に発表された10.1インチのディスプレイを搭載した「Echo Show」。価格は2万7980円です。
Echo Spotでできることはそのまま、より大きな画面となったことで情報を見やすくなりました。
Prime Videoなどの動画を音声で操作しながら大画面で快適に視聴でき、Dolby対応のパワフルなスピーカーが臨場感のあるサウンドで映像を盛り上げます。
Echo Show 5
2019年5月29日には5.5インチのディスプレイを備えた「Echo Show 5」が日本でも発表されました。価格は9980円で、機能はEcho Showとほほ同じながら、より購入しやすいモデルとなっています。
AlexaはEchoデバイスで利用できる人工知能
Alexaでできること
Alexaはクラウド上に構築されており、Amazon Web Servicesの活用により、常に賢く成長します。Echoに話しかけた言葉がネットワーク経由でAlexaに届き、内容に対応した回答をEchoで発話・表示します。
Echoに向かって「Alexa(アレクサ)」と呼びかけると、Echoデバイスが光ってユーザーの話す内容をクラウドへとストリーミングします。
Echo、つまりAlexaに話しかけることで、質問への回答や音楽の再生、ニュースの読み上げ、タイマーやアラームのセット、スケジュールのチェック、スポーツの試合結果の確認、家電のコントロールなどが声だけで可能となります。
身支度や料理で手が離せないとき、ベッドに入ってしまって出るのが面倒なときなどに打って付けです。
また、Alexaには、スマホのアプリのようにインストール(有効化)することで使えるようになる「スキル」という機能もあります。
様々な企業がスキルを提供していて、Amazonの「Alexaスキル」のページでは、多彩なスキルがラインアップされています。スキルは、スマホで利用する「Alexaアプリ」で有効化できます。
Alexaの面白スキル、変わったスキル
スキルの一部をご紹介しましょう。
例えばネットラジオ「radiko」のスキルでは、「Alexa、ラジコをひらいて」とEchoデバイスに話しかけることでradikoでラジオ番組を聴くことができます。
また、ヤマト運輸のスキルでは、当日届く荷物の個数と配達予定時間を確認できます。受取日時を変更することも可能です。
ディスプレイ付きのEchoデバイスなら、スキルでNHKのニュースなどを動画で見ることができます。
また、ピカチュウと“会話”ができる「ピカチュウトーク」、ディスプレイの上下左右からひょっこりはんが出現する「ひょっこりはん」といったエンターテインメント系から英会話の練習ができる学習系まで、子どもが楽しめるスキルも充実しています。
さらには、人間には聞こえない高周波音をEchoデバイスから流して虫を寄せ付けない「サウンドシールド」、1日1席の落語を聞ける「まいにち落語」といったユニークなものもあります。
スキルはAlexaアプリで有効化するだけでいいので、興味があるものはとりあえず有効化することをお勧めします。
オススメのAmazon Echo
便利で楽しいEchoデバイスですが、今、購入するならディスプレイ付きでありながら、1万円以内で手軽に購入できる「Echo Show 5」をお勧めします。
スマートスピーカーに5.5インチのディスプレイが付いたようなデバイスで、基本的には音声で操作します。
ただ、Echo Show 5にはディスプレイが付いているので、週間天気予報などは一目で分かり、急いでいるときにイライラしません。また、料理レシピを動画付きで確認できるのも便利です。
ディスプレイはスマホ程度の大きさはあるので、Prime Videoのドラマなどもそれなりに楽しめますし、スピーカーのサウンドも高品質です。
カメラが付いているので、離れた家族がディスプレイ付きのEchoデバイスを持っていたら、手軽にビデオ通話も楽しめます。両親にプレゼントして、日頃からお孫さんの元気な姿を見せるのも良いでしょう。
ただ、カメラが付いていることで、プライバシー面で不安に思う人もいるかもしれません。
Echo Show 5にはカメラレンズを塞ぐ物理的なカメラカバーが備わっていて、本体上部のスイッチをスライドすることでレンズにカバーをかけることができます。万が一、カメラが起動してしまっても、カバーで塞がれているので映像が写ることはありません。
スマートスピーカーに興味があったものの、買うタイミングを逃してしまったという方にもお勧めしたい製品です。