Huaweiが販売しているタブレットシリーズ「MediaPad」。
コストパフォーマンスに優れているのが特徴で、手頃な価格で「使える」タブレットが手に入るので人気を集めています。
中でも、売れているのがMediaPad T5とMediaPad M5 lite 8。今回は、この2モデルを徹底的に比較して、どちらを選べば良いのかをチェックしてみましょう。
HuaweiのMediaPadとは
画像出典:Amazon
MediaPadはHuaweiが開発、販売しているAndroidタブレットです。
画面サイズや性能により、複数のラインナップが用意されていて、高性能で充実したスペックを備えるMediaPad Mシリーズとその廉価版であるMediaPad Tシリーズがあり、さらにその中でも細分化されています。
人気の理由はなんといっても、手頃な価格。2~3万円といった価格帯で、最新モデルを使えるのは魅力的です。
MediaPad T5とHUAWEI MediaPad M5 lite 8の違い
ディスプレイサイズと本体サイズ
まずは、ディスプレイや本体のサイズ、性能をチェックしてみましょう。
MediaPad T5 | MediaPad M5 lite 8 | |
---|---|---|
ディスプレイサイズ | 10.1インチ | 8インチ |
液晶の種類 | IPS液晶 | IPS液晶 |
液晶の解像度 | 1920×1200ドット | 1920×1200ドット |
本体サイズ | W 243 mm × D 164 mm × H 7.8 mm | W 204.2 mm × D 122.2 mm × H8.2 mm |
重量 | 465 g | 310 g |
MediaPad T5は10.1インチディスプレイで、MediaPad M5 lite 8は8インチ。ここがもっとも大きな違いとなります。
当然、本体サイズも重量もMediaPad M5 lite 8の方がコンパクトです。
どちらも、液晶の種類はIPS方式で解像度は1920×1200ドットです。1280×800ドットだと狭くて物足りないところですが、1920×1200ドットなら問題なしです。
画像出典:ファーウェイ 楽天市場店
当然持ち運びやすさは8インチが優れており、閲覧性は10.1インチのほう軍配が。8インチだとなんとか片手で持って扱えますが、10.1インチだと難しくなってきます。
ただ、どちらも普通のバッグに収納でき、重さも十分軽く、常に持ち歩いても負担になりにくいことでしょう。
処理性能を左右するCPU
画像出典:ファーウェイ 楽天市場店
タブレットの処理を一手に引き受けるのがCPU(中央演算処理装置)です。
パソコン向けだとインテルの「Core i5」や「Celeron」といった製品が有名ですが、スマートフォンやタブレット向けには、様々なメーカーがチップを提供しています。
MediaPad T5 | MediaPad M5 lite 8 | |
---|---|---|
CPU | HUAWEI Kirin 659 | HUAWEI Kirin 710 |
CPUはMediaPad T5がKirin 659、MediaPad M5 lite 8がKirin 710を搭載。Kirin 710の方が上位モデルとなります。
CPUには回路が乗っていますが、この線の太さをプロセスルールと呼び、基本的には細ければ細いほど性能を上げることができます。このプロセスルルーは、Kirin 659が15nm、Kirin 710が12nmとなっています。そのため、処理性能が7割前後向上しています。
単純に言えば、明らかにMediaPad M5 lite 8のCPUの方が上です。ただし、日常生活でタブレットを使う限り、劇的な性能の差を感じることは少ないでしょう。
負荷の高い3Dゲームなどを行うのでない限りは、そこまで重視しなくても大丈夫です。
RAMとROMのメモリー容量
Androidタブレットを快適に使えるかどうかは、メモリー量により大きく異なります。
メモリー量には2種類があり、ひとつはタブレットがデータを処理するために利用する領域であるRAM。もう一つがROMで、データを保存する領域です。
MediaPad T5 | MediaPad M5 lite 8 | |
---|---|---|
2GB RAM+16GB ROM | ○ | – |
3GB RAM+32GB ROM | ○ | ○ |
4GB RAM+64GB ROM | – | ○ |
現在は、どちらも2ラインナップ用意されています。
MediaPad T5は2GBのRAMと16GBのROMを備えたモデルと、3GBのRAMと32GBのROMを備えたモデルがあり、MediaPad M5 lite 8は3GBのRAMと32GBのROMを備えたモデルと、4GBのRAMと64GBのROMを備えたモデルから選べます。
RAMの違いは、画像処理を行うアプリを利用したり、ブラウザアプリで大量のウェブページを開いた時などに現れます。2GBだとアプリが起動できなかったり、動作が重くなるところ、3~4GBだとスピードを落とさず操作できる、ということがあります。
ROM、つまり保存領域は、ダイレクトに保存できるファイルの容量が異なります。
画像や動画を撮影したりダウンロードするのであれば、大きいにこしたことはありません。普通の使い方をしていても16GBはすぐに埋まってしまうので、可能であれば32GBを選びたいところです。
ちなみに、どちらもmicroSDカードスロットを備え、増設することが可能。容量のかさむファイルはmicroSDカードに保存するようにすれば、本体内のROMが少なくてもやりくりできるかもしれません。
MediaPad T5は最大256GBまで、MediaPad M5 lite 8は最大512GBまでのmicroSDカードを利用することができます。
Wi-Fi、Bluetooth、LTEなどの通信機能
基本的にワイヤレスで利用するタブレット端末は通信機能も重要です。
ただし、MediaPad T5とMediaPad M5 lite 8は共通していて、無線LANは802.11a/b/g/n/acに準拠し、2.4GHz帯に加え5GHz帯も使えるので問題ありません。最大6.9Gbpsの高速通信が行える802.11acにも対応しているのが頼もしいところです。
Bluetoothはバージョン4.2をサポート。現在主流のバージョンなので問題なく利用できるでしょう。
ただし、最新バージョンは5.0なので、最新のワイヤレスイヤホンを使う場合、一部の機能や通信範囲に制限が出る可能性はあります。
LTEモデルの場合は、通信キャリアやMVNOのSIMを挿すことでデータ通信を行うことができます。SIMフリーなので、キャリアは選びませんが、利用するバンドをチェックする必要があります。
MediaPad T5 LTEモデル | MediaPad M5 lite 8 LTEモデル | |
---|---|---|
FDD-LTE | Band 1/ 3/ 5/ 7/ 8/ 19/ 20 | Band 1/ 3/ 5/ 7/ 8/ 18/ 19/ 20/ 26 |
TDD-LTE | Band 40/ 41 | Band 40/ 41 |
W-CDMA | Band 1/ 2/ 5/ 6/ 8/ 19 | Band 1/ 2/ 5/ 6/ 8/ 19 |
GSM | 850/ 900/ 1800/ 1900 MHz | 850/ 900/ 1800/ 1900 MHz |
MediaPad M5 lite 8の場合は、ドコモ系、ソフトバンク系、au系のSIMが利用できます。
しかし、MediaPad T5 LTEモデルはBand 18とBand 26をサポートしておらず、au系のSIMを利用できないので、注意しましょう。
メインカメラとインカメラの解像度やフラッシュの有無
画像出典:ファーウェイ 楽天市場店
タブレットのカメラはスマホほど性能が高くありません。
数世代前の性能と言うこともあるので、タブレットで撮影する人はカメラ性能もチェックしておく必要があります。
MediaPad T5 | MediaPad M5 lite 8 | |
---|---|---|
メインカメラ | 500万画素 | 1300万画素 |
インカメラ | 200万画素 | 800万画素 |
どちらもインカメラは固定フォーカスでメインカメラはオートフォーカスになっていて、画素数は圧倒的にMediaPad M5 lite 8のほうが上です。MediaPad T5は永久保存版の写真の撮るのには向いていません。
そもそも、タブレットは大きいので手ぶれしがち。スマホが手元にあるなら、そちらで撮影したほうがよいでしょう。
価格はWi-Fiモデルが2万1868円~、LTEモデルが2万7368円~
HUAWEI公式ショップ「ファーウェイ 楽天市場店」で確認した金額をチェック(2020年1月8日現在、税込)してみましょう。
MediaPad T5 | MediaPad M5 lite 8 | |||
---|---|---|---|---|
Wi-Fi | LTE | Wi-Fi | LTE | |
2GB RAM+16GB ROM | 2万1868円 | 2万7368円 | – | |
3GB RAM+32GB ROM | 2万5168円 | – | 2万5168円 | 2万9568円 |
4GB RAM+64GB ROM | – | – | 2万9480円 | 3万3880円 |
32GBのROMを搭載するモデルが、2万5000円強で買えるコストパフォーマンスは○。
MediaPad T5のサイズに近い10.2インチのiPad 32GBは3万8280円で、1万円以上の差があります。MediaPad M5 lite 8にサイズの近い7.9インチのiPad mini 64GBは5万380円で、2万円以上の差があります。
MediaPad T5とMediaPad M5 lite 8のどちらを買うべきか?
まずは、画面サイズをチェックしましょう。大きさを重視するなら、
MediaPad T5
スマホよりは大きい画面が欲しいが、10インチクラスは大きすぎる、というなら
MediaPad M5 lite 8
価格重視なら
MediaPad T5の2GB RAM+16GB ROMモデル
税込み2万円台で新品の10インチモデルが手に入るのですから、お得なことには間違いありません。
RAMが2GBなので大きなデータを扱うようなときは動作が遅くなるかも知れませんが、メールやブラウザ、一般的なゲームなら問題なく操作できます。保存領域が足りなくなりそうなら、microSDカードを増設して活用しましょう。
Wi-Fiなしで通信するならLTEが必要になります。しかし、MediaPad T5の32GB ROMモデルにはLTEモデルが用意されていません。16GB ROMモデルでいいなら安く買えますが、処理性能に不安があるかもしれません。
その場合は
MediaPad M5 lite 8のLTEモデル
画像を編集したり、負荷の高いアプリやゲームを使うつもりなら、RAMが多いモデルがお勧めです。その場合は
MediaPad M5 lite 8の4GB RAMモデル
MediaPad T5とMediaPad M5 lite 8のどちらを買うべきか迷っているかたは、ぜひ参考にしてください。