
iPhoneにある4つの「着信拒否」とは?各設定方法を解説
便利な機能が盛りだくさんのiPhoneですが、便利な機能も知らないと一転不便に感じることも。iPhoneの「着信拒否機能」はその筆頭と言えるかもしれません。
実はiPhoneには4種類の着信拒否があり、それぞれのiPhoneの電話事情に合わせて使い分けることができるんです。
せっかくの機能を便利に使うためにも、今回はそんなiPhoneの着信拒否についてご紹介します。
※今回主にご紹介する着信拒否は、iPhone本体に機能として搭載されている着信拒否です。キャリアによる着信拒否サービスについては「着信拒否による各対応」の項目にてご紹介しています。
iPhoneの着信拒否機能とは
一般的に着信拒否と聞いてイメージするのは、友だちや彼氏・彼女など特定の知っている人からの電話を受けないために設定するものですよね。
もちろんiPhoneでもそういった特定の人からの電話を着信拒否することができますが、iPhoneでできる着信拒否はそれだけではありません。
- 連絡先に登録している人を着信拒否する
- かかって来た登録していない番号を着信拒否する
- 登録していない番号からの着信をすべて拒否する
- 特定の時間帯に着信拒否する(おやすみモード)
と、4つの着信拒否があるんです。1つずつ詳しく見ていきましょう!
連絡先に登録している人を着信拒否する
まずは一般的にイメージする着信拒否。
連絡先に登録している人をなんらかの理由で着信拒否したい場合は、iPhoneの電話アプリ→連絡先→着信拒否したい人をタップし、一番下にある「この発信者を着信拒否」をタップすればOK。
かかって来た登録していない番号を着信拒否する
知らない番号からの着信が履歴に残っていて、調べてみたら迷惑電話だった…そんな時はその番号を連絡先に登録しなくても着信拒否できます。
iPhoneの電話アプリ→履歴→着信拒否したい電話番号の右にある「iマーク」をタップ→一番下にある「この発信者を着信拒否」をタップすればOKです。
登録していない番号からの着信をすべて拒否する
3つ目は、登録していない番号からの着信をすべて拒否する方法です。迷惑電話が多い、そもそも知らない番号から必要な電話は掛かってこない、という方にオススメですよ。
iPhoneの設定アプリ→電話→「不明な発信者を消音」と進み、
「不明な発信者を消音」をオンにすればOK。
登録していない番号と、非通知電話も拒否することができます。
特定の時間帯に着信拒否する(おやすみモード)
そして最後は特定の時間帯に着信を拒否したい場合。この時はiPhoneの機能「おやすみモード」を使いましょう。
おやすみモードとは例えば22時から翌朝7時など基本的に寝ている時間に睡眠を妨害されないよう通知や着信を知らせない機能なのですが、この時間については自分の好みに合わせて設定することができるんです。
iPhoneの設定アプリ→おやすみモードと進むとおやすみモードの開始時間と終了時間を設定できますよ。
ちなみに「時間指定」をオフにすれば、コントロールセンターのこのボタンでおやすみモードのオン/オフができます。
例えば毎日不定期に会議があり「会議中は着信や通知を知らせないで欲しい」なんて時は時間で設定せず、自分でボタンをタップしてオン/オフするという使い方もできるわけですね。
さておやすみモードのスゴイところは、おやすみモードがオンの時にすべての着信を知らせないほか、
- よく使う項目に登録されている人だけは着信を知らせる
- ○○のグループの人だけは着信を知らせる
- 同じ人から3分以内に二度目の着信があった時は通知する
など自分の使い方によって自由に設定できるところ。これなら緊急の電話を逃さないので安心しておやすみモードを使えますね。
※おやすみモードではすべての着信を知らせる設定も可能です。
着信拒否で知っておくべきこと
さて、iPhoneには4つの着信拒否があると分かりましたが、それぞれ知っておきたいポイントがあります。
着信拒否している連絡先や番号を確認する方法
まず1つ目が、着信拒否している連絡先や番号を確認する方法。
- 連絡先に登録している人を着信拒否する
- かかって来た登録していない番号を着信拒否する
この2つの着信拒否に関しては、着信拒否した番号を一覧から確かめることが可能ですよ。
iPhoneの設定アプリ→電話→「着信拒否した連絡先」をタップすれば、着信拒否している連絡先や番号が一覧で表示されます。
また、そこから連絡先(番号)を左にスワイプしたり、右上の「編集」から着信拒否を解除することもできますよ。
登録していないすべての番号からの着信拒否は、正確には拒否ではない
そして確認しておく点2つ目が、
- 登録していない番号からの着信をすべて拒否する
は、正確には着信拒否ではないということです。設定画面の注釈を読んでみると「不明な番号からの着信は消音され、留守番電話に送られて、履歴リストに表示されます。」と書いてあります。
不明な番号からの着信を拒否するわけではなく消音というわけなんですね。
実際に「不明な発信者を消音」をオンしている時に登録していない番号から着信があった時は、着信音が鳴らずこのように履歴が残っていました。
また「不明な発信者を消音」は連絡先に登録されている番号以外にも、
- 最近発信した番号
- Siriからの提案からの着信
は着信音が消音されず、通常通り着信音が鳴ります。例えば「登録していない番号でも自分から最近発信していた番号」は拒否されないというわけですね。
また、Siriからの提案からの着信はSiriが普段ユーザーがどのようにiPhoneを使っているか学習し、重要だと思った番号を提案してくる機能です。この提案に含まれる番号は同じく拒否されません。
そしておやすみモードも同様に着信拒否ではありません。あくまで特定の時間帯に着信を知らせない機能なので履歴に残ります。
少しややこしいですが、覚えておいてくださいね。
着信拒否による各対応
iPhoneに4つある着信拒否ですが、各設定による対応を表にまとめました。
発信した相手が聞くアナウンス | 着信履歴 | |
---|---|---|
1. 連絡先に登録している人を着信拒否する | ツーツーという通知音のみ | 残らない |
2. かかって来た登録していない番号を着信拒否する | ||
3. 登録していない番号からの着信をすべて拒否する | 留守番電話に繋がる | 残る |
4. 特定の時間帯に着信拒否する | ツーツーという通知音のみ |
ガラケー時代に着信拒否をされると「おかけになった電話番号への通話はお繋ぎできません」や「お客様のご要望によりお繋ぎすることができません」という着信拒否独自のアナウンスが流れていた記憶がありますが、iPhoneでの着信拒否ではこのようなアナウンスは流れません。
もしこのようなアナウンスをかけてきた相手に流したい、着信拒否していると分からせたい場合はキャリアの着信拒否サービスを使いましょう。
各キャリアの着信拒否サービスは以下の通り。
ドコモ | ソフトバンク | au | |
---|---|---|---|
着信拒否サービス名 | 迷惑電話ストップサービス | ナンバーブロック | 迷惑電話撃退サービス |
申し込み | 不要 | 必要 | |
月額 | 無料 | 税込110円/月 | |
登録可能件数 | 最大30件 | 最大20件 | 最大30件 (iPhone 6以降) |
iPhoneの着信拒否機能を上手に使い分けよう
ということでiPhoneの着信拒否機能についてご紹介しました。少しややこしいですが、知っておくと便利だと思います。
迷惑な電話を拒否したい時はぜひ参考にしてみてくださいね。
その他のiPhoneの便利機能については、意外と知らないiPhoneの超便利な機能5つ!iOS 14の新機能もをご覧下さい。