
【iPhone SE レビュー】コスパ最高のiPhone!
初代iPhone SEの登場から4年が経ったなか、待望の第2世代iPhone SEが発売になりました。
iPhone 5sのボディを採用していた前モデルとは異なり、第2世代のiPhone SEはiPhone 6から4世代に渡って続いてきた4.7インチのiPhoneがベース。
iPhone X以降のフルディスプレイになったiPhoneとは異なり、ホームボタンやTouch IDも搭載しています。
この第2世代iPhone SEの実機に触れることがきたので、中身をチェックしていきましょう。
最新のiPhoneを含め、発売中の全モデル比較は下記で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。
https://elppar.com/iphone-select
コンパクトさは「相対的」だが、現行モデルよりは片手操作がしやすい
4インチの初代iPhone SEが長く販売されてきたため、どうしてもそのイメージが強いかもしれませんが、第2世代のiPhone SEは、ベースとなるボディが4.7インチのそれに変更され、やや大型化しました。
4.7インチのiPhoneはスタンダードモデルとしてiPhone 6からiPhone 8に至るまで4世代続いてきたベストセラーの端末。それを受け継いだのが、第2世代のiPhone SEというわけです。
背面にはガラス素材が採用されているため、デザイン的には、iPhone 8がもっとも近い端末と言えます。
横幅は67.3mm。現行シリーズでは、iPhone 11が75.7mm、iPhone 11 Proが71.4mm、iPhone 11 Pro MAXが77.8mmと、軒並み70mmを超えている中、第2世代iPhone SEは相対的にコンパクトであることが分かります。
コンパクトさは、操作性のよさにも貢献。
iPhoneに限らず、スマホは通知などをチェックする際に画面上部に触れる必要がありますがディスプレイサイズが小さい第2世代iPhone SEの場合、指が届きやすく、持ち方を変える必要もありません。
全体がディスプレイとなったiPhone 11シリーズとは異なり、第2世代iPhone SEでは、コントロールセンターも画面下部からのスワイプで表示できます。
そのため、iPhone 11シリーズより、ディスプレイの上部をタッチしなければいけない機会も少なくなり、より片手で操作が完結しやすくなっていると言えます。
初代iPhone SEよりは確かに大型化している一方で、スマホが大型化する中では相対的なコンパクトさをキープしているというわけです。
画面上部にも指が届きやすい
ディスプレイが小さい点は、拡大表示でカバーすることができます。
第2世代iPhone SEは、「設定」→「画面表示と明るさ」→「表示」で、拡大表示を選択可能。アイコンや文字が大きくなる機能で、これについては、初代iPhone SEでは利用できませんでした。
もちろん、OSは最新のiOS 13(現時点では13.5.1)になるため、画面全体を黒基調で表示する「ダークモード」にも対応しています。


なお、iPhone SEは大手キャリアのほか、下記の通信業者でも購入することができます。
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iPhone 11シリーズとほぼ変わらない高い処理能力
見た目こそiPhone 8とほぼ同じ第2世代のiPhone SEですが、処理能力の高さはまさに別物。
チップセットには、iPhone 11シリーズと同じ「A13 Bionic」が採用されており、最新のハイエンドスマホと同等のスピードを出すことができます。
その違いがよく分かるのが、ゲームなどを中心にしたグラフィックスに凝ったアプリを動かしたとき。同じCPUのため、当然と言えば当然ですが、第2世代iPhone SEでもゲームは非常に滑らかに動きます。
また、撮った動画を処理するといった高負荷な作業も、A13 Bionicの得意とするところ。
第2世代iPhone SEでは、4Kでの動画撮影に対応していますが、このサイズで撮っても、フィルターをかけたり、トリミングしたりといった操作が非常にスムーズです。簡単な編集であれば、下手なPCに転送して編集するより、快適に作業ができます。
対応するアプリも多くなるため、A13 Bionicの採用はうれしいポイントと言えるでしょう。
ベンチマークアプリでも、その実力が分かります。Geekbench 5で計測したスコアは、シングルコアスコアが1300点台、マルチコアスコアスコアが6000点台で、いずれの数値もiPhone 11シリーズとほぼ同じ。
コンパクトながらも、最新モデルと同等の処理能力を持っているのは、第2世代iPhone SEの魅力の1つです。
この処理能力の高さは、カメラの画質の高さにも貢献しています。
センサーやレンズなどのハードウェアスペックはiPhone 8のころから変わっておらず、シングルカメラのため画角の変更もできませんが、第2世代iPhone SEは、明暗差の大きな場所でもキレイな写真を撮影できる「スマートHDR」に対応。
さらに、シングルカメラながら、人物限定で背景をボカせるポートレートモードも利用できます。
こうした処理は、すべてA13 Bionicで行っており、処理能力の高さの恩恵と言えます。
便利なホームボタンとTouch ID、eSIM対応も評価できる
iPhone 11シリーズとの違いとして大きいのは、ホームボタンを搭載していること。と言っても、iPhone 6や6sのころのホームボタンとは異なり、第2世代iPhone SEのホームボタンは、厳密な意味でのボタンではなく、ボタン風のセンサーというのが正確でしょう。
画面下にはホームボタンであることを示す穴が開いていますが、物理的に押せるわけではなく、押し込んだことを検知する仕組みです。
メリットは、やはり直感的に操作できるところにあります。
iPhone 11シリーズのようなフルディスプレイのiPhoneの場合、ホーム画面に戻るには、アプリを下方向からスワイプする必要があります。しかし、第2世代iPhone SEではホームボタンを押し込むだけでOK。
バイブレーションによるフィードバックもあるため、あたかも本当にボタンを押し込んだかのような感覚で操作できます。
ホームボタンは、指紋認証のTouch IDにも対応しています。
Touch IDでは、パスコードなしで画面のロック解除を行えるほか、App Storeでアプリを購入するときや、Apple Payで支払いをするときの認証にも利用します。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、マスクを着用する機会が増えていますが、顔が覆われている状態だと、フルディスプレイのiPhoneに搭載されたFace IDが有効に機能しません。
このようなときにも、Touch IDなら指を置くだけ。
日々のロック解除はもちろんですが、Apple Payの支払いも指を置きながら端末をかざすだけでいいため直感的です。
ほかにも、iPhone 8にはなかった機能として、eSIMへの対応があります。
eSIMとは、端末に埋め込まれたチップに各キャリアが発行したプロファイルを書き込める機能のこと。
日本では、IIJと楽天モバイルがスマホ向けのeSIMに対応しており、前者のIIJは、第2世代iPhone SEでも動作確認を行っています。eSIMはiPhoneに挿した物理SIMと同時に利用でき、設定するとDSDS(デュアルSIM/デュアルスタンバイ)の状態になります。
この機能を使えば、1回線目として大手キャリアの回線を使いつつ、2回線目としてIIJのeSIMを設定できます。電話の発着信は大手キャリアの回線でしつつ、データ通信はIIJのものを使えるというわけです。IIJのeSIM用プランである「データプラン ゼロ」は、1GBあたり400円と料金も割安です。
第2世代iPhone SEは、本体価格も4万4800円から(64GB版の場合)とリーズナブル。通信を節約できるだけでなく、端末価格も安く、コストパフォーマンスが非常に高いスマホと言えそうです。
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