昨今、スマートフォンのハイエンドモデルは、端末価格として10万円を超えるものも珍しくなくなりました。

 

例えば、最新の「iPhone 11 Pro」が欲しいと思った場合、Apple Storeでは、最小構成の64GBモデルでも10万6800円(税別、以下同)。よほど高収入だったり、スマートフォンのマニアだったりしない限り、気軽に手が出せるものではありません。また、10万円を下回る端末であっても、なるべく安く入手できた方が良いに決まっています。

 

端末代金の負担を少しでも少なくするためには、大きく2つの仕組みを利用するのが重要になるので、チェックしておきましょう。

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端末をお得に買うための2つの仕組み

1つ目は、大手キャリアが実施している端末返却のプログラム。
NTTドコモは「スマホおかえしプログラム」、auは「アップグレードプログラムDX」、ソフトバンクは「トクするサポート」という名称で展開中です。

 

どれも基本的には、長期間の分割払いで対象機種を購入すると同時にプログラムを申し込み、次回買い替えのタイミングで購入機種をキャリアに返却した場合に、以降の未払い分の分割支払い代金が不要となるという仕組みになっています。

 

2つ目は、既存の手持ちのスマートフォンを下取りに出すことです。
端末の機種や状態によって下取り額は変動しますが、一定の割引額を受けられることに変わりありません。

 

NTTドコモ、au、ソフトバンクともには「下取りプログラム」という名称で展開しています。また、本稿では詳しく紹介しませんが、Apple StoreでSIMフリーのiPhoneを購入したい場合にも、「Apple Trade In」という下取りプログラムを活用できます。

 

(※2019年10月11日時点の情報になります。)

3キャリアのプログラムの条件とは?

まずは、端末返却が前提になるプログラムについて各社の条件を確認していきましょう。

NTTドコモ「スマホおかえしプログラム」

NTTドコモ「スマホおかえしプログラム」

 

NTTドコモの「スマホおかえしプログラム」では、36回の割賦契約で購入した対象機種を、返却した場合に、その翌々月以降の分割支払い金(最大12回分)の支払いが不要になります。

 

例えば、10万8000円のスマートフォンを、36回払いにすると、一回あたりの支払い額は3000円です。同プログラムを利用して24ヶ月目で返却すると、12回分=3万6000円分が支払い不要となり、機種代金としての負担額は7万2000円になります。

 

公式サイト上部には、同プログラムを利用条件は2つのみとアピールされていますが、実際には「36回払いで購入する」「スマホを返却する」ほかに、「dポイントクラブ」もしくは「ドコモビジネスプレミアクラブ」の会員がプログラム加入時に購入した機種を、「指定の条件」で返却することが必須とされているので注意しましょう。

 

例えば、端末の返却には、NTTドコモの基準を満たした査定が完了しないといけません。
要するに、スマートフォンを綺麗な状態に保っておく必要はあります。故障、水濡れ、著しい外観破損や画面割れなどがあると、この査定をクリアできません。基準を満たしていない場合には、故障時利用料を支払うことになり、ケータイ保証サービス加入時は2000円、非加入時は2万円が差し引かれてしまいます。

 

ちなみに、端末の返却方法は、店舗で行えるほか、2019年11月下旬からは郵送でも行えるようになる予定です。

au「アップグレードプログラムDX」

au「アップグレードプログラムDX」

 

auの「アップグレードプログラムDX」は、48回の割賦契約で購入した対象機種を返却すると同時に、新しい機種に買い換えることで、翌月以降の最大24回分の機種代金が支払い不要になるというもの。NTTドコモのプログラムとは、割賦契約の分割回数が異なるほか、390円/月(不課税)のプログラム料の支払いが24ヶ月間ある点も違います。

 

例えば、12万円相当のスマートフォンを48回払いで購入すると1回あたり2500円。
加入月を1ヶ月目とすると、支払いは2ヶ月目から始まり、25ヶ月目に同プログラムを利用する場合、残り24ヶ月分2500円×24=6万円が支払い不要になります。ここにプログラム料は別途390円×24=9360円(不課税)が加わります。

 

なお、同プログラムを利用するタイミングが遅くなり、支払い不要になる金額が、9360円を下回った場合には、差額がau WALLETポイント(法人の場合はauポイント)として還元されます。

 

auの場合も、回収時に査定があるので、端末を綺麗な状態に保っておくのが必須になります。
電話機本体や液晶に破損や割れがある場合や、電源が入らない、充電ができない、水濡れシールに反応がある場合などは、故障時利用料が別途請求されます。Android向け「故障紛失サポート」加入時は2200円(不課税)、非加入時は2万2000円(不課税)です。

ソフトバンク「トクするサポート」

ソフトバンク「トクするサポート」

 

ソフトバンクは、元々「半額サポート+」という名称でこうしたプログラムを提供していましたが、消費者庁の注意喚起に対応し、プログラムの名称を10月10日「トクするサポート」に変更しています。プログラムの内容自体は変わっていません。

 

この「トクするサポート」では、48回の割賦契約で対象機種を購入し、請求月を1ヶ月目として25ヶ月目以降に、その端末を返却し、新しい機種に買い換えることで、対象機種の機種代金の残り最大24回分が支払い不要になります。auと同じく、390円/月(不課税)のプログラム利用料を24ヶ月間支払いが必須です。

 

例えば、9万6000円のスマートフォンを48回払いで購入すると、1回あたり2000円。25ヶ月目に同プログラムを利用すると、残り24ヶ月×2000円=4万8000円の機種代金が支払い不要になります。ここにプログラム利用料9360円(不課税)が加わります。

 

また、買い替え日の翌月末までに旧機種の回収・査定が完了することが必要。他2社と同じく、査定条件を満たさない場合には、端末の修理費に相当する料金が別途請求されます。
「あんしん保証パックwith AppleCare Services」「あんしん保証パックプラス」「あんしん保証パック」に加入時は2000円(不課税)、非加入時は2万円(不課税)です。

 

また、「1年買い換えオプション」を用意しているのもソフトバンクの特徴です。これを利用すると、13ヶ月目以降なら同プログラムを利用可能に。ただし、24回分までの機種代金分割支払いと、プログラム利用料の未払い分を一括で支払う必要があります。

3キャリアの下取りプログラムとは?

続いて、下取りプログラムについて、各社の条件を確認していきます。

NTTドコモの下取りプログラム

NTTドコモの下取りプログラム

 

NTTドコモの「下取りプログラム」では、手持ちの対象機種を下取りに出すと、端末購入金額から最大で8万2000円(税込、以下同)が還元されます。dポイントとして付与されるので、適用条件として、dポイントクラブまたはドコモビジネスプレミアクラブに加入している必要があります。

 

下取りによる割引金額は機種、や状態によって異なるので、例として2017年9月に発売されたiPhone 8(64GB)を下取りに出す場合を挙げましょう。
この場合、NTTドコモで購入した機種だと、良品で1万8000円、画面割れ品で5400円、機能不良品で3600円の割引になります。

 

また、NTTドコモ以外で購入したiPhone X――すなわち、au・ソフトバンク、SIMフリー版、海外キャリア版など――だと、それぞれ良品で2万3000円、画面割れ品で6900円、機能不良品で2800円の割引に。
なお、NTTドコモで購入したモデルと比べて割引金額が上がるか下がるかは機種によって異なるようです。

auの下取りプログラム

auの下取りプログラム

 

auの「下取りプログラム」では、手持ちの対象機種を下取りに出すと最大7万5900円が割り引かれます。
下取り額は、au WALLET ポイントとして付与され、1ポイント1円相当で支払いに利用可能。機種変更と同時に下取りに出せない場合でも、翌月待つまでに下取りを完了すれば大丈夫です。

 

こちらもiPhone 8の64GBモデルを例として挙げると、auで購入したモデルに関しては、通常品で2万1450円相当、画面割れ品で6050円相当の割引になります。
同機種に関しては、他社で購入したモデルでも、通常品2万1450円、画面割れ品6050円相当となり同額が還元されます。

ソフトバンクの下取りプログラム

ソフトバンクの下取りプログラム

 

ソフトバンクの「下取りプログラム」では、手持ちの対象機種を下取りに出すと最大6万円がわい挽かれます。他2社とは異なり、通信料金から24回の分割で割引が適用されるのが特徴です。

 

iPhone 8の64GBモデルで考えると、ソフトバンクで購入した端末の場合、正常品で2万1600円(900円/月×24ヶ月)、破損品で6480円(270円/月×24ヶ月)の割引となります。
また、他社で購入したモデルをした取って乗り換える場合も、正常品で2万1600円(900円/月×24ヶ月)、破損品で6480円(270円/月×24ヶ月)の割引となり、同額です。

2つのプログラムを合わせるとこんなにお得になる

では、手持ちのiPhone 8(64GB)の良品を下取りに出し、iPhone 11(64GB)をプログラムを適用して機種変更する場合を想定してみましょう。
要するに、手持ちの端末の下取りと、新たに購入端末の下取りを重ねて使うようなイメージです。

NTTドコモの場合

NTTドコモの場合、iPhone 11の機種代金は8万7120円(税込、以下同)ですが、購入時に「スマホおかえしプログラム」を適用し、24ヶ月目に端末を返却すると負担額は 5万8080円になります。

 

ここにiPhone 8の下取りによる還元額を含めると、5万8080-1万8000=4万80円。負担額としては本来のほぼ半額になります。

auの場合

auの場合、iPhone 11の機種代金は9万720円。購入時に「アップグレードプログラムDX」を申し込み、25ヶ月目にプログラムを利用して端末を返却する場合には、9万720円/2 + 390円×24 = 5万4720円に。

 

ここにiPhone 8の下取りによる還元額を含めると、5万4720円 - 2万1450円 = 3万3270円になり、1/3強まで下がります。

ソフトバンクの場合

ソフトバンクの場合、iPhone 11の機種代金は8万9280円。購入時に「トクするサポート」を申し込みし、25ヶ月目にプログラムを利用して端末を返却する場合には、8万9280円/2 + 390円×24 =? 5万4000円に。

 

iPhone 8の下取り額によって通信料金の割引額は、2万1600円なので、実際に負担する額は5万4000円 - 2万1600円 = 3万2400円になります。

まとめ

下取りとスマホの返却プログラムを同時に活用する機会はあまりないかもしれませんが、このタイミングでスマートフォンを割安に購入したい場合には、検討する価値はあります。

 

高額な端末価格に買い換えを踏みとどまる気持ちはわかりますが、まずは手持ちの機種の下取りやキャリアのプログラムを利用することで、どのくらいの負担額になるのかを見積もってみてはいかがでしょうか。

 

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