例年通りですと、9月中旬に新型iPhoneが発表されます。この時期になると、前の年に発売されたモデルは在庫一掃セール的に安く買えるようになります。

 

また、特に2019年の今年は「違約金1000円」「端末割引の上限は2万円まで」という総務省の新ルールが10月頃から適用され、端末の実質負担が半額となるアップグレードプログラムは新ルールに抵触してしまうため9月末で終了します。

 

ただ、終了までに現行プランで契約した人はそのまま継続できるため、“駆け込み”も狙って端末の割引販売を強化しているようです。

 

2018年9月、10月に発売されたiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRも買いやすくなっているので、新型iPhoneにこだわらない人には絶好の買い換えのチャンスといえます。
スペックや価格などの面から比較して、どのモデルがどんな人におすすめなのか、選択の指針をご紹介します。

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2018年のiPhone3モデル

2019年8月時点で、最も新しいiPhoneは2018年9月21日に発売されたiPhone XS、iPhone XS Max、10月26日に発売されたiPhone XRの3モデルです。

 

iPhone XSはiPhone Xの後継機で、5.8インチの鮮やかな有機ELディスプレイ、ともに12メガピクセルの広角と望遠のデュアルカメラを搭載し、心臓部のチップには、より高速になった「A12 Bionic」を採用しました。

 

BionicはAI関連機能を重視することを意味し、機械学習やディープラーニングを使う処理を専用に行う「ニューラルエンジン」を搭載しています。顔認証の「Face ID」や写真の被写体の認識などを高速にこなします。

 

カメラはイメージセンサーがiPhone Xから一新されたほか、HDRが「スマートHDR」に進化し、明暗差の激しい場所でも、暗い場所はしっかり、明るい場所は白飛びせず表現できるようになりました。

 

iPhone XS MaxとiPhone XSの違いはディスプレイとバッテリー容量のみ。
XS Maxのディスプレイは6.5インチですが、ピクセル密度は458ppiとXSとまったく同じ。カメラの構成も同じです。

 

iPhone XRは、XSとXS Maxの中間のサイズで、6.1インチの液晶ディスプレイを搭載しています。
スペックはXS/XS Maxより抑えられ、メインカメラは12メガピクセルのシングルカメラ。防水性能は備わっていますが、XS/XS Maxが水深2メートルで最大30分の耐水性能のところ、XRは水深1メートルで最大30分となっています。

 

また、ディスプレイに加えられた圧力の大きさを感知し、状況に応じたメニューを表示する「3D touch」にXRは対応していません。
廉価版iPhoneという位置付けですが、チップはXS/XS Maxと同じA12 Bionic。レスポンスの良さは変わらず、ARゲームなど負荷の高い操作もサクサクこなします。

 

3モデルの基本スペックは以下の通りです。

iPhone XSiPhone XS MaxiPhone XR
ディスプレイ有機EL有機EL液晶
ディスプレイサイズ5.8インチ6.5インチ6.1インチ
端末サイズ143.6mm×70.9mm157.5mm×77.4mm150.9mm×75.7mm
厚さ7.7mm7.7mm8.3mm
重量177g208g194g
チップA12A12A12
カメラデュアル12MPカメラ
(広角と望遠)
デュアル12MPカメラ
(広角と望遠)
12MPカメラ
3D Touch×
防水防塵IP68IP68IP67
容量64GB、256GB、512GB64GB、256GB、512GB64GB、128GB、256GB
価格(税別)11万2800円〜12万4800円〜8万4800円〜

 

XSとXS Maxの大きな違いはディスプレイサイズ。

iPhone 8/8 Plusまでは、標準モデルとPlusモデルでカメラ性能などの違いもありましたが、XSとXS Maxはサイズ、バッテリー容量以外、性能に差はありません。

ただ、XS Maxは重量が200グラムを超えており、実際に持ってみるとかなり重く感じます。

 

XS/XS MaxとXRで異なる部分はいくつかあります。まずディスプレイ。XS/XS Maxは有機ELですがXRは液晶です。また、3D touchは未搭載。防水性能も抑えめです。

 

3モデルから1つを選ぶ場合は、まずデザインや機能でXS/XS MaxかXRにするかを選ぶことになります。XSかXS Maxかは本体やディスプレイのサイズで決めてしまって問題ありません。

iPhone XS・XS MaxとXRの違い

iPhone XS/XS MaxとiPhone XRは

  • カメラ
  • 容量
  • ディスプレイ
  • サイズ・重量
  • カラーバリエーション
  • その他機能(防水防塵、3D touch)
  • 価格

といったポイントで異なります。

カメラ

Appleの発表会でもっとも押されていたのがカメラ性能でした。

 

XS/XS Maxの背面のデュアルカメラはともに12メガピクセルで光学式手ぶれ補正機能を搭載。
片方は光学2倍の望遠レンズです。

 

センサーが一新され、ピクセルサイズが1.2µmから1.4µmになった結果センサーサイズも大きくなり、多くの光を取り込めるようになっています。
また、複数の画像を合成し、黒つぶれや白飛びを抑えるHDRはリアルタイムで動作するスマートHDRに進化。どんな撮影でもスマートHDRが動作するので、シャッターを押すだけでいつも簡単に美しい写真が撮れます。

 

XS/XS Maxは広角カメラと望遠カメラのデュアルレンズですが、XRは広角カメラのみのシングルレンズで、光学ズームには対応していません。

 

ただ、XRも新しいセンサーを採用して多くの光を取り込めるようになっているので、暗い場所でもきれいに撮影できますし、スマートHDRも搭載しています。また、画像処理プロセッサの機能向上やニューラルエンジンにより、シングルレンズながらポートレートモードで人物を撮ると背景をきれいにぼかすこともできます。

 

XRでも十分に美しく撮影できますが、とはいえカメラにこだわるならXS/XS Maxが魅力的に映るでしょう。

容量

iPhone XS/XS Maxは

  • 64GB
  • 256GB
  • 512GB

iPhone XRは

  • 64GB
  • 128GB
  • 256GB

の容量がラインアップされています。

 

XS/XS MaxにはiPhone史上最高の容量となる512GBが新たに加わり、これまでの容量では足りないという方にとっては魅力的でしょう。XRでは512GBを選べませんが、その代わり256GBモデルが用意されています。

 

画像や音楽をiPhoneで大量に持ち運ぶことがないなら、256GBでも十分足りるでしょう。

ディスプレイ

XS/XS MaxはSuper Retina HDディスプレイという名の有機ELディスプレイである一方、XRはLiquid Retina HDディスプレイという液晶ディスプレイとなっています。

 

当然ながら有機ELディスプレイの方が鮮やかで高コントラストの美しい描写を楽しむことができます。またピクセル密度もXS/XS Maxが458ppi、XRは326ppiという違いがあります。

 

3モデルを並べて比較すると、やはり有機ELのXS/XS Maxの方が明るくくっきりとした表示で、XRより勝っています。
単体で見てみると、それほど優劣を感じません。ピクセル密度の違いも、通常の使い方で感じることは、まずないでしょう。

 

ただ、XRはXS/XS Maxよりも額縁が若干厚く、スタイリッシュさに欠ける点が気になるかもしれません。

サイズ・重量

iPhone XSiPhone XS MaxiPhone XR
サイズ143.6mm×70.9mm157.5mm×77.4mm150.9mm×75.7mm
厚さ7.7mm7.7mm8.3mm
重量177g208g194g

ディスプレイサイズが違うので、当然ですが本体サイズや重量も違います。軽さやコンパクトさを重視するならXSを選択することになります。

 

XRはXSよりもディスプレイが大きくて見やすく、XS Maxよりはコンパクトで軽く、手の大きな男性ならギリギリ片手でも操作できるサイズです。

 

ただ、実際に手に持つとXS/XS Maxより0.6mm厚いことが意外に強く感じられるほか、200グラム近いので重量感もあります。

カラーバリエーション

XRの特徴の1つで目玉となっているのがカラーバリエーションの豊富さです。

 

XRはブラック、ホワイト、イエロー、コーラル、ブルー、PRODUCT RED(レッド)の6色展開。一方のXS/XS Maxはシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色展開です。

 

イエローやブルー、コーラルというカラーは最近のiPhoneになかったカラーなので、ポップなカラーに引かれてXRを選ぶというのもアリでしょう。

その他の機能:防水・3D Touch

2018年のiPhone3モデルには

  • 防水防塵
  • 3D Touchの有無

でも違いがあります。

 

XS/XS MaxはIP68、XRはIP67の防水防塵性能です。
防塵性能については同じで粉塵が内部に侵入しないようになっていますが、防水については、XS/XS Maxは水深2mで30分間、XRは水深1mで30分間の耐水性能となります。

 

またXS/XS Maxは3D Touchに対応する一方で、XRは対応していません。
3D Touchは、画面を強めに押し込むことで状況に応じたさまざまな操作が可能になる機能ですが、XRはこれが搭載されない代わりに「Haptic Touch」を採用。

 

ロック画面でのカメラやライトの起動、文字入力でのカーソル移動など、3D Touchと同様の操作に一部対応しています。Haptic Touchを利用すると、画面を押し込んだ時に軽い振動が起こるので操作したことが分かります。

価格

iPhone XSiPhone XS MaxiPhone XR
64GB11万2800円12万4800円8万4800円
128GB--9万800円
256GB12万9800円14万1800円10万1800円
512GB15万2800円16万4800円-
※Apple公式サイト2019年8月22日現在

アップルが公表している価格はXSが11万円台から、XS Maxは12万円台からとなる一方、XRは8万4800円から。XRなら10万円以下で手に入れられるという意味では廉価版としての役割を果たしてくれています。

 

前年モデルと比較すると、iPhone XRはiPhone 8と8 Plusを足して2で割った金額、XSはX以上の金額、XS Maxは史上最高の金額といったところです。

 

XRは全面ディスプレイになったにもかかわらず、前年の8 Plusよりも安い価格設定でお得感があります。

 

なお、ドコモ、au、ソフトバンクなどキャリアモデルを購入すると、毎月一定額の割引があったり、端末を下取りに出すことで割賦の残債が免除されるアップグレードプログラムがあったりと、実質価格は安くなります。

 

また、新型iPhoneがまもなく発表される夏は前年モデルが割引販売される時期で、今年は多くのショップでXRが大きく割引販売されています。XRの購入を考えている方にはいい買い換えのタイミングです。

iPhone XS/XS MaxとiPhone XRの進化・共通ポイント

XS/XS MaxとXRの共通ポイントを確認しておきましょう。全モデルで進化したのは

  • A12 Bionicプロセッサ
  • 第2世代のFace ID
  • カメラの深度コントロール(ボケ具合の調整)
  • ワイヤレス充電

といったところです。

 

XRは廉価版的立ち位置ながら、XS/XS Maxと同じ新型のA12 Bionicチップが搭載されており、基本性能の違いがない点は嬉しいポイントです。
A12 Bionicはより高速かつ低消費電力になり、ゲームや写真、AR、ビデオ編集など、画像を多用するアプリもサクサク動きます。しかも駆動時間が従来モデルよりも伸びています。

 

A12 Bionicチップには、写真やARでの機械学習を専用で処理するニューラルエンジンが搭載されていますが、A11 Bionicの毎秒6000億回に対し最大で毎秒5兆回の演算処理を行えます。これによってARアプリでの高速な平面の検出やリアルタイムの機械学習が可能となりました。

 

深度コントロールは一眼レフのようなボケ具合を自分の好みで調整できる機能で、これは3モデルに新機能として搭載されています。

 

また、2018年のモデルからTouch ID(指紋認証)対応のホームボタンを搭載したiPhoneはなくなり、3モデルともすべてFace ID(顔認証)となりました。マスクをするなど人によっては困るという方がいるかもしれません。

iPhone XS・XS Max・XRから選ぶ際に注目すべき点

3モデルから選ぶ際に大きく注目すべき点は、カメラの性能とディスプレイの美しさ、価格の違いでしょう。

 

シングルカメラの性能で十分満足となれば、3万円の価格差や基本性能に差がないということを考えるとXRは非常に魅力的な選択肢です。

 

差額の3万円でワイヤレスイヤホンやワイヤレス充電器を購入するのもいいでしょう。XRは幅広い人にお勧めできる標準機です。

 

ただ、カメラにこだわっていたり、常に最新のフラッグシップモデルを求めていたりするのであればXS/XS Maxを選ぶことになるでしょう。特にiPhone史上最大のディスプレイを搭載したXS Maxは“アップル信者”の心をくすぐります。

どんな人にどれがおすすめか

選択のポイントは上記の通りですが、どんな人にどのモデルがお勧めかを選択の指針としてまとめてみました。

iPhone XS

iPhoneのフラッグシップモデルであること、カメラやスペックにこだわりたいという方におすすめです。

 

iPhone 7、iPhone 8、iPhone Xからの買い替えや片手で使いたい方など、XS Maxでは大きすぎるという人はXSがお勧めです。3モデルの中でもっとも軽いというのもポイントです。

 

今までのPlusモデルと違い、XS Maxとカメラなどでの性能の違いがないので、小さいモデルが好きなら躊躇なく選べるようになったのも嬉しいポイントです。

iPhone XSを買うべき人

  • カメラにこだわりたい人
  • iPhone 7/8/Xから買い替える人
  • 3D Touchを使いたい人
  • 軽いモデルを好む人
  • できるだけコンパクトなモデルを好む人

iPhone XS Max

iPhone XS Maxはなんといっても、その美しく巨大なディスプレイが売り。
iPhone 8 Plusと同程度のサイズでディスプレイが1インチも大きくなったのは嬉しい進化です。Plusサイズに慣れているという方はXS Maxがお勧めです。

 

写真を楽しみたい方やパソコンライクに使いたい方、動画やゲームを大画面で楽しみたい方などにもお勧めです。

 

iPhone Xからの買い替えとして考えた場合、XSはXとそれほど違いがないともいえるので、XS Maxにしてディスプレイサイズを変えるというのもアリでしょう。

XS Maxを買うべき人

  • カメラにこだわりたい人
  • Plusモデルから買い替える人
  • 3D Tocuhを使いたい人
  • コンパクトさより大画面を重視する人
  • 最高を求めたい人

iPhone XR

今回の3モデルの中で、多くの人にお勧めできるのはiPhone XRです。

 

ディスプレイやカメラのスペックで他2モデルより見劣りする点はありますが、基本性能が高く十分ハイスペックです。
iPhoneの買い替え時期で、最新モデルは欲しいけれど、そこまで強いこだわりはないという方にお勧めできるiPhoneとなっています。

 

何より3万円という価格差は大きく、そのお金でAirPodsを購入したりなど差額を有効に活用することができます。

 

ただ、今までのiPhoneは一番安いモデルが一番小さいサイズでしたが、XRは一番安いのにも関わらずXSよりディスプレイも本体サイズも大きいです。コンパクトサイズがいいという方はご注意ください。

XRを買うべき人

  • 値段にもこだわりたい人
  • カラーバリエーションに惹かれた人
  • カメラに強いこだわりはない人
  • 最新モデルであること以外にこだわりが少ない人
【ライター:編集部、監修:石野純也】

 

 

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