
MacBook Proは13インチと15インチどちらを選ぶべきか4つのポイントで比較。
新しくMacBook Proを購入しようと決意し、さてポチるかという段階で迷う人も多いのが「13インチにするか15インチにするか」問題です。
今回は、そんな方の参考にしてもらうべく、13インチと15インチMacBook Proの違いについて見ていき、選択の指針となるポイントについてご紹介していきます。
また、MacBookシリーズ全体で比較して違いを知りたいという方は「MacBookのおすすめは?AirとPro 全モデルを徹底比較」で詳しくまとめていますので、よろしければ合わせてご覧ください。
MacBook Pro
MacBook Proはその名の通りMacBookシリーズの中でもProユーズに耐えうるハイグレードモデルで、現行の最新モデルは2018年7月にアップグレードされたモデルとなっています。
ただMacBook Proと言っても13インチと15インチの2種類のラインナップがあり、ディスプレイサイズはもちろんスペックや価格も違うため、どっちを選べばいいのか、また自分にはどっちが向いているのかよくわからないという方も多いでしょうし、私自身も迷うことが多い部分です。
ということで、早速選択のポイントとそれぞれの比較をご紹介していきます。
MacBook Pro 13インチと15インチ選択のポイント
MacBook Pro 13インチと15インチの主なスペックを表にまとめると以下の通りです。
MacBook Pro 13 | MacBook Pro 15 | |
ディスプレイ | 13インチ | 15インチ |
解像度 | 2560×1600 | 2880×1800 |
サイズ(mm) | 304,1×212,4 | 349.3×240.7 |
薄さ(cm) | 1.49 | 1.55 |
重量 | 1.37kg | 1.83kg |
CPU | 2.3GHzクアッドコアCore i5 | 2.2GHz 6コア Core i7 |
GPU | Iris Plus Graphics 655 | UHD Graphics 630 Radeon Pro 555X |
メモリー | 8GB | 16GB |
価格 | 198800〜 | 258800〜 |
この中でも私が選択のポイントとして特に重要だと考えるのは
- CPU
- GPU
- サイズ・重量
- 拡張性
- 価格
です。
CPU
まずはパソコンのスペックを左右するCPUに関してです。
MacBook Pro 13 | MacBook Pro 15 | |
CPU | 2.3GHzクアッドコア Core i5 | 2.2GHz 6コア Core i7 |
当然ながら15インチの方が優れています。
ただ、2018年に2017年までの「13インチは2コア・15インチは4コア」から「13インチは4コア・15インチは6コア」にアップグレードされ、2018年モデルが従来の15インチモデルと肩を並べるCPUを搭載することになりました。
型番だけ見てもよくわからんという方のために、ベンチマークスコアをご紹介すると
13インチ(2017) | 15インチ(2017) | 13インチ(2018) | 15インチ(2018) | |
シングルコアスコア | 4207 | 4344 | 4504 | 4928 |
マルチコアスコア | 8831 | 14363 | 16468 | 21166 |
(参考:https://browser.geekbench.com/mac-benchmarks)
ご覧のように、18年の13インチは17年の15インチと肩を並べる(あるいは追い越す)スペックになり、スペックのためにやむを得ず重たい15インチにしていたという人にとってはかなり嬉しいアップグレードとなりました。
ということで、今まで15インチでも満足できなかったような特別な人は別として、CPUのスペックという観点からすれば13インチでほとんどの人にとって十分すぎるレベルとなっています。
GPU
CPU以上に大きな差がグラフィック性能を左右するGPUです。
13インチはCPUと一体の統合型GPUが搭載されているのに対して、15インチではCPUとは別に独立してGPUを搭載していることもあり、グラフィック性能に関しては大きな差があり、具体的には動画の編集やその書き出しにおいて差が出てきます。
ですから、MacBook Proの使い道のメインがYoutuberなど動画を編集することにある方は15インチがおすすめですが、軽い編集ぐらいであれば13インチでも問題なくこなせるので多くの人にとってはGPUの差が決定的なポイントになるということは少ないかもしれません。
eGPUという手段もあり
「13インチのサイズや軽さが魅力的だけどスペック的に・・・」という方は、Appleの公式で購入ができるBlackmagicのeGPUという外付けのGPUを購入する方法もあります。
外では持ち運べる軽さというメリットを享受し、家ではeGPUに接続し快適な作業環境を得るという状況に応じたダブルのメリットを得られます。
ただお値段はなかなかにするので価格的なメリットが失われてしまいますが、選択肢の1つとして紹介しておきます。
サイズ・重量
そしてサイズと重量は以下の表の通りです。
MacBook Pro 13 | MacBook Pro 15 | |
ディスプレイ | 13インチ | 15インチ |
解像度 | 2560×1600 | 2880×1800 |
サイズ(mm) | 304,1×212,4 | 349.3×240.7 |
薄さ(cm) | 1.49 | 1.55 |
重量 | 1.37kg | 1.83kg |
まずは持ち運びに重要な重量という観点から言うと差は500gとペットボトル1本分ほどですが、実際に利用すると15インチは正直重たく、気軽に持ち運ぶというよりは家に常駐しておいて稀に外に持ち運びたい場面があるときに出番という感じに対し、13インチはほぼAirと同じぐらいの重さなこともあり気軽に持ち運べる重さとなっています。
次に作業領域という観点から言うと、15インチの作業スペースの広さはやはり魅力的でマルチタスクのしやすさも13インチでは味わえないものがあります。
一方で13インチでも家では外部ディスプレイに接続してデスクトップパソコンのように使えるクラムシェルモードという使い方もあるので、外では13インチの軽さを活かし、家では広めの作業環境を確保してがっつり作業するという使い方もできます。
(関連 :「MacBookProをデスクトップパソコンとして使える「クラムシェルモード」のやり方、メリット・デメリット」)
拡張性(オプション)
またスペックの拡張性についても13インチと15インチで違いがあります。
MacBook Pro 13 | MacBook Pro 15 | |
メモリー | 8GB・16GB | 16GB・32GB |
SSD | 256GB・512GB・1TB・2TB | 256GB・512GB・1TB・2TB・4TB |
SSDは15インチなら4TBが、メモリーについては32GBがオプションとして利用することができます。
特に32GBメモリーについては2018年モデルから追加されたオプションで、プロユーザーから非常に歓迎されたアップグレードでした。
さらに4TBというのも普通の人はなかなか利用する機会はないでしょうが、容量の大きい動画ファイルを多数扱う方など、上のメモリーや独立GPUなども含めて、動画編集をメインで行うという方には15インチMacBook Proが優れているのは間違いありません。
とはいえ、ほとんどの人にとってはメモリー32GBもSSD4TBも必要ないので参考知識として押さえておく程度で問題ないです。
なお余談ですが、13インチMacBook Proを購入される方は効果の実感しやすいコスパのいいオプションですから、メモリーを16GBにアップグレードされることを強くおすすめします。(反面CPUのアップグレードはお金が有り余ってる場合以外はあまりおすすめではありません。)
価格
そして、最も重要なポイントといってもいいのが価格です。
256GB | 512GB | |
MacBook Pro 13 | 198800 | 220800 |
MacBook Pro 15 | 258800 | 302800 |
一見すると13インチと15インチでは大きな金額の差があります。
ただ、これは13インチがCore i5・メモリ8GB、15インチがCore i7・メモリ16GBと基礎的スペックに差があるので、その条件を揃えると
256GB | 512GB | |
MacBook Pro 13 | 253800 | 275800 |
MacBook Pro 15 | 258800 | 302800 |
クロック数など細かな点で違いはあるので一概には比較できませんが、かなり感じ方は違うのではないでしょうか。
しかも15インチはコア数も6ですし独立GPUも搭載していますし、お値段が近しい256GBで考えればむしろ15インチの方がお得と考えることすらできるかもしれません。
これは15インチがおすすめというよりは、15インチが高すぎるからダメだというイメージに対する別の見方のご紹介であって、そもそもスペックに問題がないのであれば13インチの方が安いことには変わりないですし、結果的にはどれだけのスペックを求めるかという点にもつながってきます。
まとめ
ここまで見たきた上で13イントと15インチがおすすめな人をまとめると
13インチがおすすめな人
- 重い作業はやっても軽い動画編集くらいまで人
- 価格も重視したい人
- 外でも定期的に使うなど持ち運びも重視したい人
15インチがおすすめな人
- スペックを重視したい人
- 広い作業環境が欲しい人
- 基本的には自宅など定位置で利用する人
となります。
ご覧になっていただければわかる通り、最終的には持ち運びをどれだけ重視するかとスペックをどれだけ重視するかというのが最も重要な選択のポイントです。
そして、その観点からすると十分すぎるほどにハイスペックですし、持ち運びもしやすいし、価格も安いしということから13インチの方がおすすめできる人の方が多数派であるのは間違いありません。
スペックという面で言えば、ここまで読んでもらえばわかる通り動画編集をメインでするなら15インチ、それ以外は13インチでも十分という考え方をすれば選びやすいかと思います。
ぜひ上記を参考にぴったりのMacBook Proを購入して、良いMacライフを送っていただけることを願っております。