
【MacBook Pro 比較】13インチ・16インチモデルを徹底比較
2021年6月現在MacBookには、2020年11月に発売された13インチのMacBook Pro(以下、13インチMacBook Pro(M1、2020))、2020年5月に発売された13インチのMacBook Pro(以下、13インチMacBook Pro(2020、4つのポート))。そして、2019年11月に発売された16インチのMacBook Proと、MacBook Proだけでも3モデルもあります。
そんな3モデルもあるMacBook Proの各モデルの特徴や違いを比較しながらご紹介します。この記事を読めばあなたにピッタリのMacBook Proを見つけることができますよ!
MacBook Airを含めた比較・解説については、下記の記事に詳細にまとめましたのでぜひこちらも参考にしてみてください。
3種類あるMacBook Pro
冒頭に述べたとおり、MacBook Proには2020年11月17日発売の「13インチMacBook Pro(M1、2020)」、2020年5月4日発売の「13インチMacBook Pro(2020、4つのポート)」、2019年11月13日発売の「16インチMacBook Pro」の3モデルが用意されています。
とくに2020年11月に発表された13インチMacBook Pro(M1、2020)ではアップル独自のチップが搭載され、様々な機能がパワーアップしました。
3つのモデルにそれぞれどんな違いがあるのか?細かいスペックなども比較・説明していきます。
【公式サイト】Apple MacBook Pro
MacBook Pro(13・16インチ)スペック 比較
まずは3モデルあるMacBook Proのスペック比較表です。
端末名 | 13インチMacBook Pro (M1、2020) | 13インチMacBook Pro (2020、4つのポート) | 16インチMacBook Pro |
---|---|---|---|
参考価格 | 256GBモデル 13万4,800円、512GBモデル 15万4,800円 | 512GBモデル 18万8,800円、1TBモデル 20万8,800円 | 512GBモデル 24万8,800円、1TBモデル 28万8,800円 |
本体サイズ | 高さ:1.56 cm 幅 :30.41 cm 奥行:21.24 cm | 高さ:1.56 cm 幅 :30.41 cm 奥行:21.24 cm | 高さ:1.62 cm 幅 :35.79 cm 奥行:24.59 cm |
重さ | 1.4 kg | 1.4 kg | 2 kg |
ディスプレイサイズ | 13.3インチ | 13.3インチ | 16インチ |
解像度 | 2,560px × 1,600px | 2,560px × 1,600px | 3,072px × 1,920px |
CPU | Apple M1チップ(4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU) | 2.0GHzクアッドコア第10世代Intel Core i5 (オプション変更可能:2.3GHzクアッドコア第10世代Intel Core i7) | 2.6GHz 6コアIntel Core i7/2.3GHz 8コアIntel Core i9 (オプション変更可能:2.4GHz 8コアIntel Core i9) |
GPU | Apple M1チップ(8コアGPU) | Intel Iris Plus Graphics | AMD Radeon Pro 5300M/AMD Radeon Pro 5500M (オプション変更可能:AMD Radeon Pro 5600M) |
メインメモリ(RAM) | 8GB (オプション変更可能:16GB) | 16GB (オプション変更可能:32GB) | 16GB (オプション変更可能:32GB/64GB) |
ストレージ(SSD) | 256GB/512GBB (オプション変更可能:1TB/2TB) | 512GB/1TB (オプション変更可能:2TB/4TB) | 512GB/1TB (オプション変更可能:2TB/4TB/8TB) |
バッテリー容量 | 58.2Wh | 58.0Wh | 100Wh |
バッテリー駆動時間 | 最大17時間のワイヤレスインターネット | 最大10時間のワイヤレスインターネット | 最大11時間のワイヤレスインターネット |
ポートの種類と数 | Thunderbolt / USB 4ポートが2つ | Thunderbolt 3(USB-C)ポートが4つ | Thunderbolt 3(USB-C)ポートが4つ |
オーディオ | ハイダイナミックレンジステレオスピーカー ワイドなステレオサウンド Dolby Atmos再生に対応 | ハイダイナミックレンジステレオスピーカー ワイドなステレオサウンド Dolby Atmos再生に対応 | フォースキャンセリングウーファーを備えた、原音に忠実な6スピーカーシステム ワイドなステレオサウンド Dolby Atmos再生に対応 |
Touch ID | ○ | ○ | ○ |
Face ID | × | × | × |
Touch Bar | ○ | ○ | ○ |
MacBook Proを選ぶポイント
続いて、MacBook Proを選ぶときのポイントを紹介します!
1.サイズと重さ
端末名 | 13インチMacBook Pro (M1、2020) | 13インチMacBook Pro (2020、4つのポート) | 16インチMacBook Pro |
---|---|---|---|
本体サイズ | 高さ:1.56 cm 幅 :30.41 cm 奥行:21.24 cm | 高さ:1.56 cm 幅 :30.41 cm 奥行:21.24 cm | 高さ:1.62 cm 幅 :35.79 cm 奥行:24.59 cm |
重さ | 1.4 kg | 1.4 kg | 2 kg |
ディスプレイサイズ | 13.3インチ | 13.3インチ | 16インチ |
パッと見でわかる大きな違いは、13インチと16インチのディスプレイサイズですね。16インチは、大画面を利用しての動画編集や写真加工などに向いています。
13インチは、サイズで言えばほぼA4用紙と同じ。
MacBook Proを持ち運んで作業をするのであれば、16インチモデル(2kg)よりも軽い1.4kgの13インチモデルがおすすめです。
2.処理能力(CPU)
端末名 | 13インチMacBook Pro (M1、2020) | 13インチMacBook Pro (2020、4つのポート) | 16インチMacBook Pro |
---|---|---|---|
CPU | Apple M1チップ(4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU) | 2.0GHzクアッドコア第10世代Intel Core i5 (オプション変更可能:2.3GHzクアッドコア第10世代Intel Core i7) | 2.6GHz 6コアIntel Core i7/2.3GHz 8コアIntel Core i9 (オプション変更可能:2.4GHz 8コアIntel Core i9) |
CPUと「Central Processing Unit」の略で、コンピューターの中心的な処理装置のこと。「コンピューターの脳」と言われています。
13インチMacBook Pro(M1、2020)には、アップル独自のCPU「M1チップ」が搭載されました。
M1チップは「CPU性能は最大3.5倍」「バッテリーは一世代前のMacよりも最大2倍長く持続」とAppleが謳っており、かなりのスペックを備えたものに。
なお、13インチMacBook Pro(2020、4つのポート)と16インチMacBook Proには、これまで通りIntel社のCPUが搭載されています。
CPUの表記にある「GHz(ギガヘルツ)」とは、CPUが1秒間に命令をどの程度読んだり実行できるかという速度を表すもの。数字が高ければ高いほど処理できる量が増え、処理のスピードが上がるということになります。
続いて「コア」とはCPUの核となる部分で、パソコンが一度に処理可能な作業数を表します。コアの数が増えるほど同時に処理する能力があがり、コアが2つでデュアルコア、コアが4つでクアッドコアと呼びます。
「i5」「i7」「i9」はIntel社のCPUのシリーズ名です。数字が高ければ高いほど、上位モデルとなり重たい作業がしやすくなります。ただし、あくまでも同世代で比較する場合なので、例えば「一昔前に発売されたi7よりも最近のi5の方が性能が高い」ということも。
13インチMacBook Pro(M1、2020)は、前世代の13インチMacBook Proと比較するとCPUは最大3.5倍高速になっています。Xcodeでのコード作成が最大2.8倍になることや、動画編集ソフトであるFinal Cut Proでの複雑な3Dタイトルを最大5.9倍速でレンダリングできます。
そのためCPUでMacBook Proを選ぶ場合は、最新の「M1チップ」を搭載している13インチMacBook Pro(M1、2020)に軍配が上がります。
3.GPU
端末名 | 13インチMacBook Pro (M1、2020) | 13インチMacBook Pro (2020、4つのポート) | 16インチMacBook Pro |
---|---|---|---|
GPU | Apple M1チップ(8コアGPU) | Intel Iris Plus Graphics | AMD Radeon Pro 5300M/AMD Radeon Pro 5500M (オプション変更可能:AMD Radeon Pro 5600M) |
GPUとは「Graphics Processing Unit」の略で、画像の表示を行うための計算処理をする画像処理装置のことで、GPUはグラフィックボードという専用の部品に独立して搭載する場合と、統合されて独立していない場合があります。
16インチMacBook Proは、独立GPUを搭載、13インチMacBook Pro(M1、2020)と13インチMacBook Pro(2020、4つのポート)は統合GPUを搭載しています。
独立GPUはグラフィックスの表示をより高速にできる一方、消費電力が多くなります。逆に統合GPUの場合は消費電力が少なく、画像処理の性能が大きく劣ります。
よって、GPUを重視してMacBook Proを選ぶなら、16インチMacBook Proが断然おおすすめ。動画編集や3DCADといったソフトを使用するのにもストレスなく高速な処理をしてくれますよ!
4.メインメモリ(RAM)
端末名 | 13インチMacBook Pro (M1、2020) | 13インチMacBook Pro (2020、4つのポート) | 16インチMacBook Pro |
---|---|---|---|
メインメモリ(RAM) | 8GB (オプション変更可能:16GB) | 16GB (オプション変更可能:32GB) | 16GB (オプション変更可能:32GB/64GB) |
MacBook Proのメインメモリ(RAM)ついて説明していきます。
RAMとは、「Random Access Memory」(ランダムアクセスメモリ)の略で、CPUが処理を行う際に使う作業用のメモリこと。よく例えられるのは机の広さがRAMで、次に説明するストレージ(SSD)が部屋の広さであるというものです。
メモリが多いほど、いろんな作業を広げて同時に進められる、ということになります。
一般的なノートパソコンが搭載するRAMは4~16GB程度でMacBook Proが標準よりも多めのRAMが積まれていることがわかりますね。また、MacBook ProではRAMの容量をカスタマイズすることができます。
5.ストレージ(SSD)とは
端末名 | 13インチMacBook Pro (M1、2020) | 13インチMacBook Pro (2020、4つのポート) | 16インチMacBook Pro |
---|---|---|---|
ストレージ(SSD) | 256GB/512GBB (オプション変更可能:1TB/2TB) | 512GB/1TB (オプション変更可能:2TB/4TB) | 512GB/1TB (オプション変更可能:2TB/4TB/8TB) |
一方でストレージとはデータ保存の領域を表します。
一般的なノートパソコンに搭載されているストレージの容量は128GB~2TBとなっているので、こちらも上位の容量であるストレージがMacBook Proに搭載されていますね。
また、MacBookは購入する際にRAMと同じくストレージも選択できます。例えば13インチMacBook Pro(M1、2020)では最大2TBまで、16インチMacBook Proでは最大8TBまでアップグレードできるという違いが。
RAMやストレージは大きいほど高性能ですが、価格もそれなりに高くなります。クラウドストレージサービスもあるのでよっぽどでなければ256GBでも問題ないはずが、大きいものを選んでおく方が安心ではあります。
MacBook Pro価格比較
MacBook Proはモデルによって価格が大きく異なります。各モデルごとの価格を以下の表にまとめました。
端末名 | 13インチMacBook Pro (M1、2020) | 13インチMacBook Pro (2020、4つのポート) | 16インチMacBook Pro | |
---|---|---|---|---|
RAM | 8GB | 16GB | 16GB | 16GB |
256GB | 13万4,800円 | - | - | - |
512GB | 15万4,800円 | 18万8,800円 | 24万8,800円 | - |
1TB | - | 20万8,800円 | - | 28万8,800円 |
(※Appleストア2021年6月10日時点の税別価格)
各モデルともにカスタムオーダーが可能になっていて、メインメモリ(RAM)、ストレージ(SSD)、CPUなどを選ぶことができます。
例えば13インチMacBook Pro(M1、2020)の場合は、メインメモリ(RAM)を8GBから16GBへ変更すると+2万円になります。価格だけでMacBook Proを選ぶなら、13インチMacBook Pro(M1、2020)が一番安くなります。
各MacBook Proのおすすめポイント・特徴
MacBook Pro2モデルのおすすめポイント・特徴を以下にまとめました。
13インチMacBook Pro(M1、2020)
- 低価格で購入できる
- 最大17時間の利用可能
- 最新CPUを搭載
13インチMacBook Pro(2020、4つのポート)
- ポートが4つで便利
- 最大10時間の利用可能
16インチMacBook Pro
- 独立したGPUが搭載されグラフィック性能に優れている
- 最大11時間の利用可能
- 大画面で作業しやすい
MacBook Proは高価な買い物になるので、あなたが必要とする機能をしっかりと明らかにして、自分にあったモデルを選びましょう!
【公式サイト】Apple MacBook Pro
MacBook Airを含めた全モデルの比較は、MacBookのおすすめは?AirとPro 全モデルを徹底比較で解説していますので、こちらも参考にして下さい。