
MacBook ProはTouch Barありとなしのどちらを選ぶか。価格やスペックなどの違いで比較。
新型MacBook Pro 2019の発売が開始され、購入を検討しているという方も多くいらっしゃると思います。
そんな新型の発表の中で大きなポイントなのが、2018年に引き続きTouch Bar無しモデルのアップグレードがなく2017年モデルが据え置きだということです。
Touch Barがそもそも必要ないという方や、できるだけ安く購入したいという方にとっては、旧モデルとなってしまったTouch Bar無しモデルを選択するか、多少高くても最新のTouch Bar付きモデルを購入するかで悩まれていることかと思います。
実際私のところにも、Touch Barありモデルとなしモデルの違いについて複数ご質問いただきました。
そこで今回は、MacBook Pro 13インチのTouchBarありモデルか無しモデルかどちらを選ぶべきなのかについて、価格やスペックやインターフェースなどの違いで比較して、どちらがどんな人におすすめなのかについてみていきます。
MacBook ProとAirについては、下記の記事に詳細にまとめましたのでぜひこちらも参考にしてみてください。
Touch Bar(タッチバー)とは
そもそもTouch Barというのは、従来ファンクションボタン(F1、F2など)があった場所に有機ELディスプレイを搭載してアプリごとに表示を切り替えて便利に使えるよということで、MacBook Proの2016年モデルから採用されたものです。
ファンクションボタンはもちろん
アプリやブラウザごとに表記が変わり、Touch Barで操作することもできます。
またTouch Barとともに右端にはiPhoneでおなじみの指紋認証センサーTouch IDが備え付けられています。
前提:Touch Barはそんなに便利じゃないし必要ない
ただ、付随して右端に搭載されたiPhoneでもおなじみの指紋認証Touch IDは確かに便利なのですが、Touch Bar自体は正直あまり便利ではありません。
アプリごとに変わるTouch Barの働きは最適化されているとは言い難いですし、キーボードショートカットでできることがほとんどです。
そして何より操作するためにキーボードに目を落とさなければいけないというのが最高に不便で実用的とは言えません。
Touch Barはほとんどの人にとってそんなに便利に活用できるものではなく、ファンクションボタンでもどっちでもいいというレベルで、Touch Barは別にいらないというのが正直なところです。
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Touch Barありモデルとなしモデルの違い
そんなに便利じゃないならTouch Barなしモデルを選べばいいじゃんとなるところですが、そうは単純でもないのが悲しいところで、ありモデルとなしモデルとでは様々な仕様で違いがあります。
具体的に何が違うのかといえば、
- 2017年モデルと2019年モデル
- CPU(スペック)
- インターフェース
- 価格
といった点で違います。
2017年モデルと2019年モデル
冒頭でも触れた通りMacBook Proは5月に2019年モデルにアップグレードされたのですが、その際に13インチMacBook ProでアップグレードされたのはTouch Barありモデルのみで、Touch Barなしモデルは2018年に引き続きアップグレードされず、2017年モデルのまま据え置きとなりました。
つまりTouch Barなしモデルの場合には2年前のモデルを購入するということになってしまいます。
- Touch Barモデル:2019年モデル
- Touch Barなしモデル:2017年モデル
それで具体的にどう違うのかは次以降で見ていきます。
スペック:CPUとGPUの違いとベンチマークスコア
2017年モデル時代からありモデルとなしモデルでスペックに差別化は図られていましたが、2018年モデルへのアップグレードでさらにスペックに違いが出てきました。
スペックをそれぞれ表にまとめると次の通りです。(価格は256GBモデル)
Touch Bar | なし | あり |
CPU | 第7世代 2.3GHz デュアルコア Intel Core i5 | 第8世代 2.4 GHz クアッドコア Intel Core i 5 |
GPU | Intel Iris Plus Graphics 640 | Intel Iris Plus GraPhics 655 |
メモリ | 8GB 2133MHz LPDDR メモリ | |
価格 | 164800円 | 198800円 |
ご覧いただければわかる通り、CPUとGPUで違います。
CPUの第7世代から第8世代へのアップグレードも大きいですが、何より大きいのはデュアルコア→クアッドコアのアップグレードです。
2018年モデルで史上初めて13インチにクアッドコアが搭載されたことによりスペックが飛躍的に向上し、2017年の15インチモデルを超えるスペックとなっています。
ただこんなこと言っても、パソコンよくわからんという人にはわかりにくいでしょうから、わかりやすくベンチマークスコアを表にすると(ありの数値は2018年モデルのもの)
Touch Bar | なし | あり |
シングルコア | 4314 | 4500 |
マルチコア | 9070 | 16446 |
(参考:https://browser.geekbench.com/mac-benchmarks)
着目して欲しいのがマルチコアスコアの方で、ありとなしで比較すると約1.8倍もの違いがあります。
Touch Barなしの9070というスコアが悪いというわけでもなく、通常に使用するぶんには十分サクサクなのですが、とにかくスペックではTouch Barありモデルの方が相当パワフルだことがわかってもらえれば大丈夫です。
インターフェース:USB-Cポートの個数の違い
MacBook ProにはUSB-Cポートが搭載されていますが、その個数も違います。
- Touch Barあり:4個
- Touch Barなし:2個
2個でも十分という方には問題ありませんが、外部端末を多数接続するなどポートの個数が重要な人はありモデルを選択することになります。
ちなみに個人的には通常使用時は2個でも困ることはありませんが、家でMacBook Proをディスプレイにつなげて使う際にはポートが接続で2個埋まってしまうので4個あって嬉しいと感じる程度で、使い方など本当に人による部分です。
容量の選択肢
容量の選択肢はオプションも含めると以下の通りです。
Touch Bar | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
なし | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
あり | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
Touch Barありの2TBは相当限られた人しか恩恵がないでしょうが、、外部HDDやクラウドを使う方にとっては、Touch Barなしモデルの128GBモデルは最小容量として当然容量が少ないぶん価格も安いわけですから、メリットがあります。
価格
ここまで比較してきたスペックなどではTouch Barありモデルの方が優れていますが、価格面ではTouch Barなしモデルの方が優れています。
それぞれの価格をまとめると以下の通りです。
Touch Bar | なし | あり |
128GB | 142800 | × |
256GB | 164800 | 198800 |
512GB | 186800 | 220800 |
ご覧のように同じ容量で比較すると3万4千円の違いがあります。
またとにかく安く抑えたいという方にとってみれば、128GBのTouch Barなしと256GBのTouch Barありで比較すると5万6千円もの差があります。
ですから、ここまであげてきた違いに3万4千円ないしは5万6千円の価値があるかで選択することになります。
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まとめ:選択のポイント
いくつか違いを上げてきましたが、究極的にはスペックか価格かという選択になります。
個人的には2019年Touch Barありモデルのスペックは3万4千円分の価値があると思いますし、動画編集などの重たい作業も快適にこなしたいという方にとってはぴったりです。
特に2017から2018のアップデートでかなりスペックがアップグレードされたので、その意味でもTouch Barありモデルの優位性は増したと言えます。
ただ、行う作業がネットサーフィンや動画の視聴や軽い画像の編集ぐらいでたくさんの作業を同時平行で行うとかでなければ、Touch Barなしモデルでもサクサクで行うことは可能で、差額でiPad等を買った方がよっぽど有益です。
自分がどういう作業のためにMacBook Proを購入するかで選択してください。
- スペックにこだわりたい人→Touch Barあり
- 価格にこだわりたい人→Touch Barなし
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整備済品について詳しくは
最後に
ということで、迷われる方も多いであろうTouch Bar(タッチバー)のありなしの違いについてみてきました。
参考にして自分にあった選択をしてみてください。
以上!
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