2年契約が満了し更新月を迎えるタイミングで、料金が割安な「格安SIM」「MVNO」への乗換えを検討している方も多い事と思いますが、格安SIM移行後も利用中のiPhoneをそのまま利用する事ができたらいいですよね。

 

今回は、NTTドコモ・au(KDDI)・Softbankの大手通信キャリアで購入したiPhoneを格安SIMで利用する方法と注意点を解説致します。

 

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キャリア版iPhoneにはSIMロックがかけられている

キャリア版iPhoneにはSIMロックがかけられている

例えば、NTTドコモで購入したiPhoneには、NTTドコモ以外の通信回線を利用できないように「ロック」がかけられています。同じく、au版iPhoneにはau回線以外、Softbank版iPhoneにはSoftbank回線以外で使用できないようにロックされており、これを「SIMロック」と言います。

 

SIMロックがかけられたiPhoneは、他社の通信回線では利用できませんので、格安SIMへ乗り換える際に、「どの通信会社でも問題なく使える」という訳にはゆきません。

 

NTTドコモのSIMロックがかかったiPhoneが利用できるのは、NTTドコモ回線を使用した格安通信サービスのみ、同様に、auロックiPhoneはau回線サービス、SoftbankロックのiPhoneはSoftbank回線サービスのみでしか使えないというわけです。

 

これに対して、Apple Storeで直接Appleから購入したiPhoneはSIMロックがかけられていない「SIMフリー端末」のため、3社の通信回線全てで問題なく利用できるようになっていますが、キャリアで購入したiPhoneのロックを解除し、どの通信回線でも利用できるようにする事を「SIMロック解除」と言います。

iPhoneはどの通信回線でも使用可能

前項でSIMロックのお話しをしましたが、iPhoneはSIMロックさえ解除すれば、国内の全ての通信会社で利用可能です。

 

Androidスマホには、「この端末は○○の通信回線では使えません」等の、回線の非対応がありますが、iPhoneは、国内全ての通信回線(つまりドコモ・au・Softbank回線)に対応しています。

 

SIMロックされている場合には、ロックしている以外の回線では使用する事ができません。

格安SIMを選ぶには、2通りの方法がある

大手キャリアから格安SIMに乗り換える際に、手持ちのiPhoneをそのまま利用する方法は2通りです。

端末を購入したキャリアの回線を使った格安SIMを探す

例えば、NTTドコモで購入したiPhoneは、NTTドコモ回線を使用した格安通信サービスならそのままで利用する事が可能なため、iPhoneのSIMロック解除をせず、iPhoneに合う通信回線を探す方法です。

現在は、1社で複数の通信回線サービスを提供する「マルチ・キャリア」も増えていますし、中には、ドコモ・au・Softbank回線全てのサービスを提供する「トリプル・キャリア」も何社かありますので、手持ちのiPhoneに合う回線サービスを探すのは難しい事ではありません。

こちらの方法は、SIMロック解除の必要がないため、解除手数料や店舗へ出向く手間がかかりません。

iPhoneのSIMロックを解除して「SIMフリー」化する

1つ目の方法は回線の方を選ぶ方法でしたが、それでは、プラン内容や料金で気に入った格安通信サービスを選べない可能性があります。

その点、iPhoneのSIMロックを解除してしまえば、回線の種類に関係なく通信会社を選べるため、純粋に、希望する条件の格安SIMを利用する事ができます。

こちらの方法は、ロック解除以降は全ての通信会社で使えるので、乗換えた格安SIMから、さらにまた別の通信会社に移る際にも、回線の種類を気にする事無く乗換えをする事ができます。

iPhoneの寿命は何年?購入してから何年ぐらい使えるの?

iPhoneの寿命は何年?

キャリアでiPhoneを購入して24回分割払いを完済すると、ちょうど回線契約の更新月にもあたるタイミングなので、乗換えの検討とiPhoneのローン完済が一致するケースが多いのですが、気になるのは、手持ちのiPhoneをこの先何年使い続けられるのか…と言う事ではありませんか?

 

iPhoneならそこは安心して大丈夫です。

iPhoneは、利用サイクル(寿命)が長い事で有名で、3~4年は当たり前、大切に使っている人は、5年以上使い続けていると言う人はザラにいますし、Androidスマホと違って、長年使い続けられる理由があります。

iOSで常に最新機能と最新セキュリティにアップデート

iOS アップデート

iPhoneのOS(オペレーションシステム)を「iOS(アイ・オー・エス)」と言います。

 

AndroidスマホのOSは「Android-OS」ですし、パソコンのOSは「Windows」や「MAC-OS」で、各々のデバイスの動作の基本となるシステムですが、iOSは、毎年リリースされる最新バージョンを、何年も前に発売された古いiPhoneでもインストールして、最新機能や最新セキュリティを身に着ける事ができるのが大きな特徴です。

 

ちなみに、現行(2019年9月17日時点)の「iOS12.4.1」は、6年前に発売されたiPhone5sもアップデート対象となっており、さらに、1年の中でも、細かなアップデートが頻繁に行われ、その全てをアップデート対象の古いiPhoneで利用可能なので、iPhoneを常に最新の状態に保つ事が可能なのです。

 

ちなみに、Android-OSはGoogleが最新バージョンをリリースしていますが、アップデートするかどうかは、Androidスマホを製造するHuaweiやSamsung、SHARP等のメーカーの判断に任されており、現実的には、良くて1~2回のアップデートが実施される程度で、中には、購入以降一度もOSアップデートが行われないケースも珍しくありません。

 

Androidスマホは安価で買換えやすいので、OSアップデートがされなくても大きな問題になりにくいという側面もありますが、iPhoneは高価だからという理由だけではなく、開発・製造・販売・メンテナンスまでApple社が全てを管理し、ユーザーと直接繋がっているため、そうしたきめ細かいサービスが可能という面も大きいのです。

 

つまり、24回分割支払いを完済した程度では、アナタのiPhoneまだまだ現役バリバリですし、この先、少なくても2年、大切に扱えば3値でも4年でも使い続けられるデバイスだと言う事です。

格安SIMを選ぶ際には通信品質や通信速度に注目すべき

格安SIMを選ぶ際には通信品質や通信速度に注目すべき

ローン完済したiPhoneを、格安SIMでこの先何年も愛用する事ができる事が分かったところで、格安SIMの選び方へ進みましょう。

 

格安SIM選びで重視する事は何ですか?

 

  1. 割安な料金プラン
  2. 豊富なオプションサービス
  3. よく使うコンテンツやサービスを無料・定額化するカウントフリー
  4. ユーザーどうしのコミュニケーション
  5. 契約時のキャッシュバックや割引などのキャンペーン
  6. 支払料金に応じて貰えるポイント

 

さっと挙げると、こんなところでしょうか。

 

格安SIMに乗り換える意味の1番目は「料金が安くなる」事、それは間違いありません。

月額7~8,000円かかっていた料金が、格安SIMなら2~3,000円に圧縮されるのはごく普通の事ですが、浮いた月間5,000円のお金を貯金すれば、年間で6万円ものお金が貯まるのですから、最重要事項である事は確かです。

 

さらに、使い勝手を向上させるオプションサービスも重要な選択基準ですし、キャンペーンやオマケが多くお得感の大きさや、ユーザーコミュニケーションも満足度をアップする条件には違いありません。

 

しかし、上記には肝心な要素が抜けています。通信速度です。

 

大手キャリアのユーザーの多くは気にした事がないと思いますが、通信速度は常に一定ではありません。

大手キャリアに高額な賃料を支払って回線を借りている格安SIM各社は、どんな時間帯でもスイスイの高速通信を提供できるような、有り余るほどの回線を借りてしまっては経営が成り立ちません。

 

できるだけ、少ない回線(つまり少ない賃料)で、より多くのユーザーを抱えたい(料金収入大)わけですが、あまりに【回線 < ユーザー数】に傾くと、朝夕や昼時などの多くのユーザーの利用が集中する混雑時間帯に通信速度が低下してしまう事があります。

 

中には、実用的な通信速度を割込んでしまって、混雑時間帯には使い物にならない…なんて通信会社も実際に存在するので、注意が必要です。

 

料金も、サービスも、キャンペーンも、格安SIM選びの大切な要素ですが、忘れないで欲しいのは、メールやSNS、WEB閲覧や動画視聴など、通話以外のほぼ全ての機能は、データ通信あって成り立つ事なので、実用性に欠けるほどに通信速度が遅いサービスでは、いくら安くても、オマケが多くても無意味だと言う事です。

 

回線契約を乗り換える(MNP)際の注意点

回線契約を乗り換える(MNP)際の注意点

ちょうど更新月だし、iPhoneが使える事もわかったので格安SIMに乗り換えよう…、という事になった際に注意すべき事が何点かあります。

MNP前に準備しておくこと

MNP(Mobile Number Portability=番号持運び制度)を使って、格安SIMに乗り換える際に必要な書類や手続きなどを事前に準備しておく必要があります。

現住所・現氏名記載の本人確認書類

格安SIMと契約する際には、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類の提出が必要です。

本人確認書類に記載の住所や氏名が、転居や結婚などで現住所・現氏名と異なる場合には契約できませんので、事前に本人確認書類の記載事項を修正しておく必要があります。

本人名義・有効期限内のクレジットカード

格安SIMでは、支払方法にクレジットカードしか選択できない場合がほとんどです。

クレジットカードが有効期限内である事はもちろんですが、家族名義のクレジットカードで支払う事ができない通信会社も多いので、乗換え希望の通信会社の支払方法を事前に確認し、支払い可能な本人名義のクレジットカードを準備しておく必要があります。

※ヒント

世帯主など、本人以外を料金支払者にする場合には、事前に「家族カード」を発行しておくと良いでしょう。

メールアドレス・WiFi環境

キャリアで使用しているメールアドレスは格安SIMでは利用できませんので、事前に「Gmail」「Yahoo! Mail」など、格安SIMでも使用できるメールアドレスを事前に準備しておきます。

 

またiPhoneは、通信会社が変更になった際に新しいSIMが開通する前に「構成プロファイル」をDL~インストールしなければならないため、WiFi環境(自宅or公衆)や、他のスマホのテザリング等の通信環境が必要ですので、事前に通信手段を確保しておく必要があります。

MNP予約番号の取得

本人確認書類・クレジットカード・メールアドレス・WiFi環境が整ったら、現在利用中のキャリアから「MNP予約番号」を発行して貰います。

 

MNP予約番号には15日間の有効期限がある上、乗換え先の格安SIMでは手続き完了のための猶予として、1週間~10日間の「有効期限残」が求められるため、15日と言ってもあまり余裕はありません。

MNP予約番号を取得してから、本人確認書類の住所変更手続きや、家族カードの発行申込みをしていては間に合いませんので、事前準備が重要という訳です。

 

全ての事前準備が整い、MNP予約番号を取得したら、直ちに格安SIMの申込みを行うようにしてください。

ちなみに、手続きが間に合わずに途中で有効期限が切れた場合には、手続きは無効となり、MNP予約番号の再発行から全てやり直しとなりますので、注意が必要です。

格安SIMに乗換え後に使えなくなるキャリアサービス

現在、大手キャリアで利用しているサービスのうち、以下のものは格安SIMでは使えなくなります。

キャリアメール

「docomo.ne.jp」「ezweb.ne.jp」「Softbank.ne.jp」等の、いわゆるキャリアメールは、格安SIMでは使用できませんので、「Gmail」「Yahoo! mail」等のメールアドレスが必要です。

キャリアの公式コンテンツ

大手キャリアが自社ユーザー向けに提供しているコンテンツは継続利用不可のものがあります。

ポイント等の特典

大手キャリアが自社ユーザー向けに提供しているポイントや特典は使えなくなる場合があります。

 

 

今回は、大手キャリアから格安SIMへの乗換えを検討で、手持ちのiPhoneをそのまま利用したいとお考えの方向けに、注意点などをピックアップしてみました。

文字にすると面倒くさそうですが、やってみれば意外に簡単ですので、「安くて速いSIM」目指して乗り換えてみてはいかがでしょう。

 

【ライター:喜田 宗彦】

 

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