格安SIMの定番「楽天モバイル」と「mineo」を選ぶ理由とは

2019年10月1日に施行された「改正電気通信事業法」、及び総務省令や関連するガイドラインなどによって、早期解約金の上限が1,000円となり、回線とのセット端末の値引きが最大2万円に抑制され、大手キャリアでの端末購入に旨みが少なくなった事などから、格安SIMへの乗換えを検討するユーザーが増えています。

 

「そろそろ格安SIMに乗り換えるか…」

 

そうは言っても、実は現在、国内には800社を超える格安SIMサービスがあって、プランも様々、料金も様々、セット購入できる端末も様々で、どこを選べばいいか分からない…、そんな現実もあります。

 

格安SIMサービスの選び方は色々あって、徹底的に安い料金にこだわるならA社、端末を安く購入したいならB社など、ユーザーが100人いれば、通信会社に求めるものも100通りあると言われており、誰にでもお勧めできる絶対的なサービスはないと言われています。

 

しかし、市場シェアで見れば、各社で抱えるユーザー数には差がある訳で、やはり、多くのユーザーにアピールする「人気MVNO」は存在するのです。

 

今回は、そんな人気MVNOの中から、「ド定番」と言える2社、「楽天モバイル」と「mineo」をピックアップして、その魅力を検証してみたいと思います。

 

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楽天モバイル・mineoのサービス内容比較

楽天モバイルmineo
通信回線NTTドコモ(D)
au(A)
NTTドコモ(D)
au(A)
Softbank(S)
初期費用ドコモ回線:3,394円
au回線:3,406円
3,400円(3回線共通)
最低利用期間なしなし
早期解約違約金なしなし
MNP転出手数料3,000円(通話プラン)3,000円(通話プラン)
料金支払方法クレジットカード・デビットカード・口座振替・楽天スーパーポイントクレジットカード・口座振替(インターネット同時申込時)
料金半額通話(アプリ)〇(楽天でんわ)〇(mineoでんわ)
かけ放題オプション850円/月
(10分かけ放題)
850円/月
(10分かけ放題)
通話パック×840円/月(通話定額30)
1,680円/月(通話定額60)
IP電話645円/月
(050データSIM)
100円/月
(LaLa Call)
データSIMプラン料金D・A共通ADS
ベーシック525円500MB700円700円790円
3.1GB900円3GB900円900円990円
5GB1,450円6GB1,580円1,580円1,670円
10GB2,260円10GB2,520円2,520円2,610円
20GB4,050円20GB3,980円3,980円4,070円
30GB5,450円30GB5,900円5,900円5,990円
SMS機能120円A:無料
D:120円
S:180円
音声通話機能700円A:610円
D:700円
S:960円
特殊プランスーパーホーダイお試し200MBコース
容量追加購入300円/100MB
550円/500MB
980円/1GB
150円/100MB
余剰データ繰越し
ユーザーコミュニティ×
フリータンク×
パケットギフト×
チップ×
ポイント付与・利用楽天スーパーポイント×
端末(Android)14機種
(2019年11月現在)
14機種
(2019年11月現在)
端末(iPhone)×
(2019年11月現在)
5機種
(2019年11月現在)
専用アプリ
割引プラス割複数回線割引
家族割引
プラン変更
(毎月25日申請で翌月変更)
回線切換え×

 

楽天モバイルを利用する理由とは

楽天モバイルは、流通大手「楽天」が運営する格安通信サービスで、NTTドコモ・auの回線を使った格安通信サービスを提供しており、Softbankが自ら運営する格安通信ブランド「Y!mobile」を除けば、市場シェアでトップのユーザー数を抱えるナンバーワンMVNOです。

 

市場シェアNO.1である楽天モバイルは、当然ながら総合力が高いMVNOですが、中でも特筆すべきポイントが2つあります。

 

データ繰越しや、かけ放題など、他社にもあるスタンダードなサービスは、もちろん楽天モバイルでも提供していますが、他社にはない特徴は、と考えると以下の2つになるかと思います。

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楽天経済圏を構成するグループ会社

楽天モバイルの最大の特徴であり、かつ、最大のメリットは、やはり楽天グループの企業である事です。

 

楽天グループに属する以上は、楽天経済圏を構成する1ピースである事は当然で、利用料金で楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントで料金を支払う事が可能で、日ごろ、楽天市場に代表される楽天グループのサービスをよく利用する方にとっては「一択」の存在となっています。

 

また、楽天の資本力を活かして、全国にショップを展開しており、店頭での手続きや端末購入などが可能な事も、楽天グループだからこそのメリットですし、流通系だけに、支払い方法もクレジットカード以外にも選べるなど、楽天ならではのメリットが満載です。

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利用料金がお得なスーパーホーダイ

利用料金がお得なスーパーホーダイ
画像出典:mobile.rakuten.co.jp

楽天モバイルの料金プランで特徴的なのが「スーパーホーダイ」です。

 

元々は、勢いを増してきた「Y!mobile」「UQmobile」のサブブランドへの対抗プランとして登場したプランですが、お得な料金や、楽天会員の優遇などで、楽天モバイルを代表するプランとなりました。

 

今では、新規気約ユーザーの大多数が契約するプランとなっています。

 

「スーパーホーダイ」は、1年・2年・3年の契約期間が選べますが、お得になるのは2年以上です。

 

各容量とも、容量を使い切っても1Mbpsの速度が保証され、10分かけ放題がセットされていますが、楽天会員割引が設定され、さらに、ダイアモンド会員はさらに割引がアップするなど、楽天会員を徹底的に優遇するプランです。

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mineoを利用する理由とは

mineoを利用する理由とは
画像出典:mineo.jp

mineo(マイネオ)は、関西電力のグループ子会社である「オプテージ」(ケイ・オプティコムから改称)が運営する、大手キャリアの資本が入っていない、いわゆる「独立系」のMVNOで、NTTドコモ・au・Softbankの大手キャリア3社全ての回線で格安通信サービスを提供するトリプル・キャリア(マルチ・キャリアの一種)です。

 

市場シェアは、最近になってKDDIグループMVNOの「UQ mobile」に順位を逆転されましたが、上位5社に入る大手MVNOです。

 

mineoの特徴を挙げるなら、「ユーザーフレンドリー」の運営姿勢ですが、各所の調査でも、ユーザー満足度でNo.1になるなど、ユーザー本位の運営方針が多くのユーザーに支持されています。

 

サービス内容は、人気MVNOだけあって、他社にあるものは全てあり、総合力が高いのはもちろん、その上にmineo独自のサービスを展開しており、「mineoじゃなくちゃ」というコアなmineoファンを数多く抱える人気MVNOです。

 

そんな、mineoで特筆すべきサービスが5つあります。

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ユーザーコミュニティ「マイネ王」

ユーザーコミュニティ「マイネ王」
画像出典:mineo.jp

mineoには、通信会社には珍しいユーザーコミュニティ「マイネ王」が設置されており、これが、mineoの最大の特徴であり、マイネ王を通じて提供されるサービスや、ユーザー対応などが、mineoのユーザー本位の根本を成す重要な仕組みです。

 

mineo自身が設置した「マイネ王」では、ユーザー同士のコミュニケーションはもちろん、運営との距離も非常に近く、ユーザーとしての希望・要望・不満などを運営に伝えやすく、それに対する回答も得やすくなっており、この「マイネ王」で培われるフレンドリー感こそが、mineoのサービス全体のイメージとなっています。

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ユーザーどうしでデータ容量を融通しあえるフリータンク

マイネ王には、「フリータンク」という仕組みがあります。

 

フリータンクは、余ったパケットを貯めておくタンクで、マイネ王に登録したユーザー全員が利用できます。

 

月間のデータ容量が余ったユーザーは、フリータンクに容量を寄付する事ができ、容量が足りないユーザーは、1000MBを無償で引き出して利用する事ができる、ユーザーどうしの「パケット互助会」のような仕組みです。

 

寄付するのも無償、引き出して利用するのも無償で、mineoはフリータンクという仕組みを提供するだけで、特に何もしませんが、ユーザーの自主的な寄付で成り立っている稀有なサービスと言えます。

mineoユーザーどうしなら容量を贈る事ができるパケットギフト

mineoでは、特に顔見知り、知人と言う事でなくてもmineoユーザーどうしであれば、データ容量をプレゼントする事ができます。

 

この仕組みは、他社でも採用しているケースがありますが、例えば、LINEモバイルなどでは当月付与分の容量しかプレゼントできませんが、mineoは、前月分の余剰分をプレゼントできるため、より実用的で、贈った側の容量が不足してしまう危険性が少ないのもこの仕組みのメリットです。

 

パケットギフトは10MB以上9,999MBまでで自由に容量を決めてプレゼントでき、貰ったパケットは、貰った月の翌月末まで有効です。

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お礼の気持ちをカタチにできるチップ

掲示板に書き込んだ質問に答えてくれたお礼や、面白いアイデアの提案に「いいね」代わりに等々、mineoのマイネ王内では、ちょっとした感謝や賛辞に添えて、パケットをチップとして贈る事ができます。

 

チップは1回10MBと手軽な容量ですので、気軽に送る事で、ますますコミュニケーションが円滑になる優れた仕組みです。

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独立系MVNOでもiPhoneが購入可能

独立系MVNOでもiPhoneが購入可能
画像出典:mineo.jp

iPhoneを購入可能なのは、大手キャリア3社(SIMロック済)か、Apple Store(SIMフリー)、あるいは中古端末というのが従来の常識でしたが、mineoでは独自の仕入れルートを開発し、格安SIMサービスでありながら、iPhoneをセット購入端末ラインナップに加えています。

 

2019年11月現在、mineoで購入可能なiPhoneは以下の通りです。

端末カラーSIM価格
Phone XR(64GB・128GB)各6カラーSIMフリー6万4,800円~
iPhone XS(64GB・256GB)各3カラーSIMフリーCPO9万7,200円~
iPhone XS MAX(64GB・256GB)各3カラーSIMフリーCPO10万8,000円~
Phone 8(64GB・128GB)各3カラーSIMフリー5万2,800円~
iPhone SE(128GB)4カラー海外版SIMフリー3万9,600円

 

ラインナップされているiPhoneはいずれもSIMフリー端末なので、どの通信回線でも利用可能です。

 

これだけのiPhoneの機種とカラーをラインナップしているMVNOは他になく、mineoを選ぶ大きな特徴となっています。

 

ただし、大手キャリアのように常時在庫がある訳ではないので、「在庫切れ」「入荷待ち」となる場合があるので要注意です。

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楽天モバイル・mineoのデメリットとは

多くのユーザーに支持され、市場で大きなシェアを獲得している楽天モバイルとmineoですが、必ずしも良い面ばかりではなく、デメリットと言える部分もありますし、人気MVNOならではの共通した弱点も存在します。

楽天モバイルのデメリット

楽天モバイルのデメリットには以下のようなものがあります。

 

    • スーパーホーダイはau回線では提供されていない。
    • プラン変更は毎月25日までに申請された場合に翌月から変更、26日~月末の申請は翌々月変更になる。
    • 解約時の申請は、毎月15日までが当月解約となり、16日~月末までの解約申請は翌月解約となる。
    • 2019年9月30日までに契約済みの場合には、最低利用期間なし・違約金ナシの新ルールは適用されない。
    • 注意書きなどの重要な説明が、非常に文字が小さく読みにくい。
    • サポートの対応がフレンドリーではない上、知識量もあまり豊富と言えない。
    • カウントフリー・オプションがない

 

楽天モバイルは、プラン変更の翌月切換え、データSIMの当月解約などを実行するためには、各々に期日があるので要注意です。期日を過ぎると、1か月間実効が遅れ、その分の料金が発生しますが、他社にはあまりない仕組みですので充分に注意が必要です。

 

2019年9月30日までに契約した方は、契約当時のルールがそのまま継続して適用され、2019年11月1日以降の新ルールは適用されませんので注意が必要です。

 

これは筆者の勝手なイメージかもしれませんが、重要事項・注意事項などの文字が非常に小さく読みづらい事や、前述の、プラン変更や解約時の申請タイミングなど、気づかずに不利益を被る事が少なくないため、クリーンな印象が薄く、どこかすっきりしないイメージがあります。

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mineoのデメリット

mineoのデメリットには以下のようなものがあります。

 

    • 小容量派向けの1GBプランがない。
    • ユーザーコミュニティや、フリータンクなどの仕組みに興味がないと、ありふれた格安SIMサービス。
    • カウントフリー・オプションがない

 

ユーザーフレンドリーを前面に出して、「Fun with Fans!」をスローガンにするだけあって、ソツのないサービスにまとめられている印象ですが、逆に、ユーザーフレンドリーの面をメリットと感じない場合には、通信会社の魅力が意外に乏しいと感じます。

 

そういう意味では、マイネ王に代表されるユーザーフレンドリーの具現化や、ユーザーどうしのコミュニケーションにこそ、mineoの真価があるとも言え、その辺りに魅力を感じないなら、あえてmineoである必要はないのかもしれず、それが実は最大の弱点なのかもしれません。

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楽天モバイル・mineoに共通の最大の弱点とは

楽天モバイル・mineoに共通の最大の弱点とは

楽天モバイルと、mineoに共通する最大の弱点とは「通信速度」です。

 

スマートフォンは、「通話」以外のほとんどの機能や利用コンテンツにデータ通信を利用するため、スマホにとってのデータ通信の品質や通信速度は、ある意味で「基本性能」と言えます。

 

楽天モバイルも、mineoも、多くの市場シェアを抱える大手MVNOであることから、人気MVNOならではの、ピーク時の通信の混雑が激しく、起こりやすく、長時間続く傾向にあります。

 

両社とも、特にmineoは通信速度の維持には神経を使っており、帯域増強などでピーク時の通信速度の改善を実施していますが、人気があり過ぎて、ユーザー数の増加に回線増強が追い付かない状況が続いています。

 

両社の、朝夕・昼休み・夜間など、利用者が集中する時間帯(ピーク)特に、昼12時台の速度低下は酷いものがあり、実用速度の下限目安とされる1Mbpsを大きく下回る事が多々あります。

 

こうしたピーク時の速度低下は、人気MVNOの宿命とも言えますが、ド定番と言われる両社以外にもお勧めできる格安SIMがあるので、基本性能たる通信速度を重視するなら、異なる選択肢を検討しても良いのかもしれません。

 

 

※通信品質・通信速度で選ぶなら「UQmobile」がイチオシです!

格安SIMのド定番楽天モバイル・mineo まとめ

今回は、乗換え先MVNOとして多くのユーザーから支持されている「楽天モバイル」と「mineo」について見てきましたが如何だったでしょう。

 

両社とも、市場シェアでTOP5に入る人気MVNOですので、誰がりようしても平均点の高いサービスが提供される上に、各々の特徴を生かした他社にはないサービスも大きな魅力となっており、多くのユーザーに支持されている事がよく分かりました。

 

しかし、人気MVNOであるが故の弱点もあり、その弱点をどう見るかで、選択の有無が決まりそうです。

 

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