
UGREEN HiTune X5 解体レビュー!驚きの音質と価格
コストパフォーマンスに定評のあるUGREENから、新たな驚きをあなたに。
今回は、UGREENの最新ワイヤレスイヤホン「HiTune X5」のレビューをお届けします。
「ワイヤレスイヤホンは音質がゴミ」。そんな風に言われていた時代からワイヤレスイヤホン一筋の私が、実際に1週間使い倒して感じたことを率直にお伝えしますよ!
本レビューはUGREEN様より製品をご提供いただきました。
1万円以下のコスパに優れたワイヤレスイヤホンのまとめを下記を参考どうぞ。
[post_link id="25"]UGREENってどんな会社?
UGREENは中国の深センに本社をもつ電子機器メーカーです。主に、USBケーブルやHUB、充電器などのPC周辺機器を製造販売しています。数々の製品で世界三大デザイン賞の1つ「iF design award」を受賞しており、他のメーカーとはちょっと違ったおしゃれさも魅力の企業です。
日本の家電量販店ではなかなか見かけないかもしれませんが、実は世界100カ国以上の国で製品を販売しています。世界中で愛されているメーカーといえますね。
HiTune X5をまずは開封!
とにかくまずは開封です。ワクワクしますね。
箱を開けると実にシンプルにケースとケーブルがおさまっています。
付属品はこんな感じです!
- 充電ケーブル(USB-C)
- イヤーピース(大・中・小)
- 取扱説明書
これがイヤホンケース。つるつるでピカピカでかっこいい。
ただ、触ると指紋が残ってしまうのは気になります……。綺麗に写真を撮るため、手袋をはめたいと思います。笑
ケースはかなりコンパクトで軽い!
フタを開けるとイヤホンがすっぽりと。フタは開けやすいながらもマグネットでぴったり閉まって安心です。
イヤホン本体!
なかなか変わった形をしています。ネイビーの色合いがシックで、どんなシーンでも使えそうですよね。
イヤホンもつやつや加工です。見た目通りつるつるしているので、最初はつまみあげるのに少し苦労しました。
HiTune X5のスペックと特徴
本体を堪能した後は気になるスペックです!
サイズ | 21.9 × 26.3 × 28.6 mm |
---|---|
本体重量 | イヤホン:5.1g イヤホン+ケース:47.6g |
イヤホンタイプ | 完全分離型 カナルタイプ |
USB規格 | USB-C |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth有効範囲 | 10m |
対応コーデック | aptX/AAC/ SBC |
充電時間 | イヤホン:1.5時間 ケース:2時間 |
動作時間 | イヤホン単体:7時間 ケース併用時:21時間 |
付属品 | 充電ケーブル イヤーピース(4個) マニュアル |
5,000円台のイヤホンとしてはかなり良スペックです。さすが、いいものを手軽な価格で出してくれるUGREENですね。
HiTune X5の音質をレビュー!
率直にHiTune X5の音質について語るならば「低音すごい!」の一言でした。
低音域の存在感が圧倒的で、ベースラインをしっかり聴きたい人は大満足でしょう。強い低音に対して高音はクリアかつ軽く表現されており、いわゆるドンシャリ系イヤホンです。
ドンシャリ系のイヤホンはどうしても中音域が半端になります。HiTune X5もその類にもれず、中音の表現はちょっと控えめですね。ボーカル曲ではボーカルの存在感が少し薄いかな?と感じました。
しかし全体的にまとまっていて、バランスのよいサウンドを楽しめます。この価格帯のイヤホンにしては立体感がしっかりしているのもGOODでしたね。
HiTune X5のバッテリー面をチェック
イヤホンだけで7時間、ケース併用で21時間使用できるので、使い方によりますが一回の充電で数日は持つでしょう。実際に私も、最初に充電して3日くらいはそのまま使用していました。
充電時間もイヤホン1.5時間、ケース2時間とスピーディ。ちょっと気がついたときに充電していれば、電池切れを心配せずに使えます。
HiTune X5の途切れにくさは?
接続の安定性は高いイヤホンだと感じました。人が多い場所で途切れることはありましたが、一瞬です。すぐに元の再生状態に戻ります。
また、途切れが頻発することはありませんでした。
HiTune X5に使用されているBluetooth5.2は、従来より途切れにくく通信速度が速いバージョンで、その恩恵を強く感じましたね!また、通信範囲が広いのも嬉しいポイントです。10mまで接続可能なので、スマホが入ったバッグから離れてもイヤホンに流れる音が途切れず快適でした。
HiTune X5の操作性
HiTune X5はイヤホンの背面がタッチパネルになっており、タップするだけでさまざまな操作が行なえます。
- 再生/停止:1回タップ
- 曲送り:Rイヤホン3回タップ
- 曲戻し:Lイヤホン3回タップ
- +音量:Rイヤホン2回タップ
- −音量:Lイヤホン2回タップ
- 通話開始:1回タップ
- 通話終了:2秒ホールド(長押し)
- モード切替:4回タップ
イヤホンだけで大体の操作ができるのは便利ですね。
ちなみに、操作方法をカスタマイズすることはできません。カスタマイズができればさらに便利なのですが……。
タッチパネルのエリアが広いので操作しやすいです。しかしイヤホンの取り外しや、耳に押し込む際にうっかり触れてしまうこともありました。慣れるまでは誤タップがありそうです。
HiTune X5を実際に使ってみた
ここからは、実際にいろいろなシチュエーションでHiTune X5を使ってみてのレビューをお届けします。
徒歩での使用
HiTune X5を使用して5km歩いてみましたが、特に気になることはありませんでした。
途切れることもなくクリアに音声を楽しめ、イヤホンがズレることもなく快適。また、片耳だけで使用できる点もいいです。周囲の音に注意を払いたい時、すぐに片耳モードにできます。
残念だったのは、時間がたつにつれてすこし重さを感じた点。ただし、このあたりは個人の感覚によるところが大きいです。私は普段かなり軽量小型イヤホンを愛用しているので、人よりも気になりやすかったのかもしれません。
運動時の使用
HiTune X5の運動時使用は△評価です。
実験ではHiTune X5を使用して7kmの軽いランニングを行いました。音質は問題なく、音楽もトレーニングアプリの音声コーチングもクリアに聞こえます。ただし、ランニングの振動で耳からズレやすい問題がありました。
イヤーピースでうまく調整すれば解決する可能性はありますが、私の場合はどのサイズでもズレてきてしまいました。
また、汗をかいた手でイヤホンをつまもうとすると、滑りやすいのも難点です。表面のつるつる感はかっこいいのですが、それが逆に不便なときも。ですが、IPX5等級の防水性があり、滝のような汗をかいても不安なく使用できる点は良かったです。
通話性能(屋内/屋外)
マイク感度が高く、通話は◎です!屋内、屋外ともにとてもクリアに通話できました。
マイクに対するノイズキャンセリングの性能がいいのも魅力で、屋外を歩きながらの会話でも相手にしっかり音声を届けてくれましたよ。歩行時特有の風切り音はすこし感じましたが、「すごく気になる」というほどではないです。
今回は30分ほど通話をしてチェックしましたが、途切れがなかったのも高評価。マイク性能がしっかりしたイヤホンを探している人にはおすすめ!
動画視聴
動画視聴では、低音の迫力がメリットにもデメリットにもなりえます。BGMや効果音の迫力を感じるには最高ですが、長い映画を見るには少し疲れるかも?と感じました。
今回は、低遅延モードを使用してみましたが、これがかなり優秀です。動画と音声のズレはまったく感じませんでした。
HiTune X5のメリット・デメリット
HiTune X5のメリット
- コスパがいい
- 操作しやすい形状
- 低音がバッチリ!
個人的に一番いいなと思ったのは低音の響き方です。5,000円台のイヤホンとは思えない重厚感があり、素直に感動しました。歴戦の音質フェチという人でなければ、不満なく使えるでしょう。
また、操作がしやすく使いやすいので、はじめてのワイヤレスイヤホンにも向いていますね。
HiTune X5のデメリット
- フィット感がイマイチ
- ケースから出しにくい
- 指紋が気になる
1週間弱使用してみて気になった点は以上の3点でした。どれも使い慣れれば解決できそうな問題ではありますね。
UGREEN HiTune X5 レビュー まとめ
HiTune X5を10段階評価するなら7点。実力を感じさせるイヤホンでした。
最も重要なサウンドはバランスがよく、厚みもあります。ドンシャリ系が苦手な方にはおすすめできませんが、それ以外の方にはしっくりくるサウンドです。
なによりこれが5,000円台で購入できるのは驚き!
私の愛用機は3年前に購入した2万5,000円オーバーのワイヤレスイヤホンなのですが、今回しみじみ感じました。3年前のハイエンドモデルより今のミドルクラスのほうが優秀だなと。
もし友人に「5,000円台のワイヤレスイヤホンのおすすめは?」と尋ねられたら、私はHiTune X5を候補にあげます。そのくらいいいイヤホンでした。