大人気のガジェットメーカーAnkerの完全ワイヤレスイヤホンLibertyシリーズの最新作として12月25日にSoundcore Liberty Airが発売されました。
発売日に購入して利用しましたので、実際に利用してみてどうだったのかについて詳しくレビューしていきます。
関連記事:「【2019】完全ワイヤレスイヤホンおすすめ9選!コスパ抜群商品からハイエンド商品まで!」
Soundcore Liberty Air
今回ご紹介するのはこちら
AnkerのオーディオブランドSoundCoreのLiberty Airです。
安いのに品質がいいということで日本で大人気のコスパブランドAnkerから発売される新しい完全ワイヤレスイヤホンということで注目度も高めです。
Ankerの完全ワイヤレスイヤホンは、クラウドファンディングで3億円以上を集めたZolo Liberty +(私も参加しました笑)、その廉価モデルのZolo Liberty、さらに安いモデルの Liberty Liteと発売され、今回は4商品目ということになります。
特にZolo Libertyは当時1万円以下ではなかなか品質が厳しかった完全ワイヤレスイヤホンの中に出てきたさすがAnkerと言える品質の商品で、1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンのボトムをぐっとあげ1万円以下の定番となった印象的な商品でもあります。
今回のLiberty AirはそのLibertyと同価格での販売ということで、Libertyから1年たちどう進化したのかも注目のポイントです。
そんなLiberty Airの特徴としては
- Bluetooth 5.0
- AACコーデック対応
- 単体5時間、ケース込み20時間のバッテリー
- IPX5等級の防水性能
- AirPodsのような形状
- 18ヶ月の長期保証
といったところになります。
では、早速詳しくレビューしていきます。
開封・同梱品
外箱は従来のLibertyシリーズと同じくかぱっと開くタイプになっています。
同梱品は
- イヤホン本体
- 説明書
- 充電ケーブル
- イヤーピース
というスタンダードな内容です。
Libertyは黄色の充電コードなどこだわりがありましたが、Liberty Airは普通のコードでした。
ケース:コンパクトで良し
アルミ調で高級感があったLibertyとは違い、ケースはつるつるしたプラスチックで一般的な完全ワイヤレスイヤホンのケースと同じ感じになっています。
上面にはsoundcoreの刻印が施されています。
またサイズもかなりコンパクトで従来のLibertyシリーズと比べても3分の2くらいになっています。
完全ワイヤレスイヤホンはケースごと持ち歩くので、ケースのコンパクトさは結構重要なポイントですから、このコンパクトさはグッドです。
また、開くと前面にバッテリー残量が自動で表示されるのもわかりやすくて良いです。
総じてケースの出来は好印象です。
イヤホンの外観・装着感:軽いつけ心地
イヤホンは、某Apple社のAirPodsを模倣した、俗にいう耳からうどんな形状になっています。
AirPodsもそうですが、通信の安定性を増すためにこのような形状になっているのでしょう。
高級感もあったLibertyとは違いプラスチック丸出しでチープさはすごいです。
ただ、イヤー部分はAirPodsのような耳に乗せるだけの開放型とは違い、耳にしっかりと挿入するカナル型になっています。
装着感に関しては、従来のLibertyシリーズとは違いうどん型を採用していることもありイヤー部分が小さいので、圧迫感が少なく楽なので、長時間つけるという意味では良いと言えます。
商品説明で軽いつけ心地と書いているのはまさにその通りな表現です。
反面普通のカナル型と比較すると遮音性や密着感は薄れています。
AirPodsではスカスカ過ぎるけど、Libertyみたいながっつり密着も辛いという、足して割る2がいいみたいな方にはぴったりと言えます。
この評価はどちらが好きかに関わる部分も大きいですが、総じて装着感はまずまずで悪くない評価です。
装着感 |
---|
音質
従来のLibertyシリーズは低音重視のチューニングでしたが、こちらのLiberty Airは中高音域寄りのサウンドとなっています。
高音はややシャリ付き気味ですがそこまでは気にならない程度で、抜け感がよくクリアで気持ちよく聞くことができます。
同価格のLibertyと比較すると全体的にはLiberty Airの方が解像度などの面でやや優れているのかなとも感じますが、明確に優劣がついているというほどの違いではありません。
音の傾向も違いますし、どちらが優れているというより、低音か中高音かどちらを重視したイヤホンが好きかという好みで選ぶのがいいのかなといったレベルです。
いずれにせよすっきりとしたクリアなサウンドを響かせてくれますし、Libertyと同じくこの価格帯としては十分な高い品質のサウンドを提供してくれます。
音質 |
---|
通信の安定性・遅延
通信の安定性は上々の出来です。
当然のことですがプツプツ途切れることもなく、通常の使用ではストレスが溜まることもなく、耳からうどんな形状のおかげもあるのか従来のモデルよりも安定していました。
この点はLibertyよりも着実に進化してると言えるポイントです。
遅延に関しても、Youtubeなどの動画も問題なく利用できる、完全ワイヤレスイヤホンとしては十分なレベルです。
Libertyは正直動画で遅延を感じることもあったので、そういう意味では遅延面も着実に進化しています。
通信の安定性 |
---|
バッテリー:単体で5時間の連続再生が可能
Libertyから目に見えて進化したポイントがバッテリーです。
Liberty Airはイヤホン単体で5時間・ケース込みで20時間の利用が可能です。
これはLibertyの単体で3.5時間・ケース込みで24時間と比較すると、単体が1.5時間増えケースが4時間減ったことになります。
ただ、20時間もあればその間にケースを充電するタイミングは当然あるわけで、完全ワイヤレスイヤホンで重要なのはケース込みの時間よりも単体でどれだけ連続で利用できるかですから、これは素晴らしい進化と言えます。
この価格帯で単体で5時間の連続再生というのは合格ラインに十分すぎるレベル、ということでバッテリーは高評価です。
バッテリー |
---|
操作性
操作方法はイヤホンの表面をタッチする回数によって操作する、タッチ型です。
基本操作は
- 右2回:再生・停止
- 右長押し:曲送り
- 左長押し:曲戻り
- 左2回:Siri起動
といったところになります。
Libertyと同じ不満点になりますが、イヤホンで音量を操作することはできません。
また、イヤホンを調整しているときに誤作動してしまうこともままあり、右の再生停止はいいのですが、左のSiriが間違えて起動した時はかなりストレスを感じます。
まぁイヤホンをタッチ部分を触らずにうどん部分で動かすように気をつければいいだけなんですけどね。
そもそも個人的にタッチ操作をあまり評価していないということもあり、操作性はあまり満足とは言いがたいものがあります。
防水性能
防水性能はLibertyと同じくIPX5等級で水がかかる程度では問題なく利用できるレベルですから、スポーツの際に使いたい人からすれば嬉しいポイントです。
特にAirPodsは防水ではありませんから、同様の形状で防水性能があるという差別化ができてるのはいいのではないでしょうか。
機能性
1万円以下という価格帯もあって機能性はそこまで豊富ではありませんが、あえて挙げるとすれば
- PUSH AND GO
- ノイズリダクション機能
があります。
PUSH AND GOはケースから取り出すだけで自動で接続、ケースに戻すと自動で接続がOFFになる機能で、今では特筆すべき機能ではありませんが、当然ながら便利です。
ノイズリダクション機能は、外部の音を排除するマイクによって騒がしい時でもクリアに通話が可能という機能とのことです。
実際に通話を使用してみたところ、正直特別クリアさが際立っているということはなかったので、ないよりはいいぐらいのおまけ程度の感覚であまり期待しないようにしておいてください。
念のために言っておきますが、これはノイズキャンセリング機能とは全く関係ないので勘違いがないようにご注意を。
総じて機能性は価格にしては悪くはないけど、よくもないと言う感じです。
価格が違うので当然ではありますが、同じ形状のAirPodsとは機能性という点では大きく劣ります。
機能性 |
---|
まとめ
商品名 | Soundcore Liberty Air | 総合評価 | |
---|---|---|---|
音質 | |||
通信の安定性 | |||
装着感 | |||
バッテリー | |||
機能性 |
ここまでLiberty Airのレビューをしてきましたが、Libertyの進化版というより別バージョンという感じでした。
同価格のLibertyからバッテリー面や通信面など着実に進化している部分もある一方で、Libertyの完全な上位互換として置き換わるとまではいかないかなと言ったところです。
ただ、ケースはコンパクトで単体での5時間連続再生やクリアなサウンドなど、価格以上のさすがAnkerと言った品質であることは間違いなく、コスパもいいですし十分おすすめできる商品でした。
完全ワイヤレスイヤホン入門用の商品を検討中の方ももちろんですし、形状的にもAirPodsは高くて手が出ないという方にもおすすめなのではないかと思います。
Libertyとの選び分けに関しては、遮音性の高い密着した装着感・低音重視のサウンドが好みという方はLibertyを、軽いつけ心地・通信の安定性・単体の連続再生時間・中高音域寄りのサウンドを選びたいという方はLiberty Airを選ばれるのがいいのではないかと思います。
あとは、耳からうどんを許容できるかも重要なポイントですね。
ただ基本的には単体での再生時間や通信の安定性を重視してLiberty Airという選択肢の方がマジョリティになるのではないかと思います。
ということで、1万円以下で完全ワイヤレスイヤホンを探している方は購入を検討してみてください。
以上!
そのほかの完全ワイヤレスイヤホンのおすすめについては「【2019】完全ワイヤレスイヤホンおすすめ9選!コスパ抜群商品からハイエンド商品まで!」で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。