昨年発売され、非常に高い評価を受けたワイヤレスヘッドホンMDR-1000Xの後継機としてWH-1000XM2が10月に発売されました。
オーディオ好きの私としては、買うしかない!ということで、早速購入して数日間利用しましたので、使用感などについてレビューしていきたいと思います。
Sony WH-1000XM2
SonyのWH-1000XM2です。
非常に高い評価を受けた、MDR-1000Xの後継機として、良さを継承しながら、アプリでの操作などの新機能の搭載などのアップグレードがなされた商品となります。
WHはワイヤレスヘッドホン、1000XはSONYのハイエンドモデルの型番、M2は第二世代ということを意味します。
ということで、新機能も含めて、詳しく見てきたいと思います。
(追記)
発売当初は4万円以上していましたが、8000円近く値下がりして値段が落ち着いてきたため、以前より随分購入しやすくなっています。
それでもなかなかのお値段ですが、年末に向けて、外出の機会が増える中で、買う価値あり。
ちなみに私は4万円以上払ってしまいましたが、満足しています。(笑
開封
外箱は、いたってシンプルです。
中から、辞書のような分厚い重厚な黒いケースが姿を現します。
開くと、WH-1000XM2の入った、ハードケースが登場します。
Sonyの刻印が入った、美しいハードケースです。
同梱品は、
- WH-1000XM2
- micro-USBケーブル
- 有線用ケーブル
- 航空機用プラグ
となっています。
高級感あふれるデザイン
ということで、ハードケースを開き本体とご対面です。
シンプルながら高級感あふれる落ち着いたデザインとなっています。
ご覧の通り、コンパクトに折りたたむことができます。
ヘッド部の外部はザラザラとしたマットな手触りです。
イヤーパッドは程よい弾力といった感じとなっています。
ヘッドホンには、電源用とノイズキャンセリング用の2種類のボタンが用意されています。
前作のMDR-1000Xは、3種類のボタンがありましたが、一つ減りました。
他には、有線用端子と充電用のmicroUSB端子が搭載されています。
圧倒的高音質
WH-1000XM2では、通常のmp3音源をヘッドホン側で補完してハイレゾ級の音源にスケールアップする、「DSEE HX」という機能が備わっています。
さらに、ハイレゾ級のコーデックLDACにも対応しており、対応プレイヤーをお持ちの方は、その恩恵にあずかれます。
DSEE HXのおかげなのか、音質は非常にクリアで、細かい音までしっかりと聴こえる素晴らしいものとなっています。
Sonyらしく、高音低音はバランスの良い仕上がりとなっており、前作のMDR-1000Xよりも中高音の重厚感が増しているように感じます。
普段私は、Boseのスピーカーで音楽を聴いているのですが、それと比べても遜色がない、あるいはそれ以上と言っても過言ではない、高いレベルの音質です。
通信も途切れることはなく、音質に関しては一切の不満はありません。
ノイズキャンセリング機能
そして、Sonyといえば、ノイズキャンセリング機能です。
自分の髪型やメガネなどの位置によって、ノイズキャンセリング機能を最適化させる「パーソナルNCオプティマイザー」機能が搭載されており、各人のその時の状況における最高のノイズキャンセリング環境を整えてくれます。
ノイズキャンセリングの性能はとても強力で、ヘッドホンをつければ静寂が広がります。
普段無音だと思ってた部屋が、意外と音に溢れていたことに驚くことができます。
換気扇をつけた状態で、真下に行っても一切換気扇の音は聞こえません。
換気扇の真下に行き、ノイズキャンセリングをONにした瞬間に、一切騒音が消えるのは、感動すら覚えます。
当然、電車や飛行機などの不快な騒音も聞こえない状況を作り出してくれます。
とはいえ、耳に不快感が残るわけではなく、ヘッドホンをつけることで、最高の静寂を作り出してくれます。
さらに、人の話し声を取り入れたり、ノイズキャンセリングを状況に合わせて臨機応変に対応することができるのも、素晴らしいポイントです。
高いユーザビリティ
そして、こちらのヘッドホンは利便性が高いのも特徴の一つです。
まずは、ヘッドホンの右耳の表側をスクロールすることで、音量の調節や曲の早送りなどを行えます。
iPhoneをわざわざ取り出す必要はなく、その場ですっと表面をなでるだけで操作できるのは嬉しいポイントです。
さらに、マイクも搭載されているので、Siriを呼び出したり、通話を行ったりすることも可能です。
そして、ノイズキャンセリングヘッドホンを使ってる際に、困りがちなのが外音が聞こえないことによって、アナウンスなどを聞く際にヘッドホンを外す必要があるというポイントです。
ただ、このWH-1000XM2なら、右のヘッドホン外部を手で覆えば、クイックアテンションモードとなり、音楽の音量が下がり、外音を取り込むことで、外のアナウンスも難なく聞くことができます。(上の写真の外人さんみたいな感じ)
さらに、アクティブサウンドコントロール機能が搭載されており、専用のアプリと連携することで、歩いてる場合、走ってる場合、車に乗ってる場合など様々な状況を自動で感知して、最適な状態にしてくれるという優れものです。
このように、痒いところに手が届いているといった感じで、利便性が抜群です。
MDR-1000Xからの進化ポイント・違い
MDR-1000Xからの追加機能などの進化ポイントしては大きく3つあります。
まずは、連続再生時間が10時間延びて30時間になり、外出の際も一切気にせずに済むようになりました。
さらに、10分の充電で70分使用できるクイック充電が搭載されたため、充電を忘れていたという際も安心になりました。
そして、WH-1000XM2から気圧計が搭載され、飛行機の中などで気圧変化に応じてノイズキャンセリングを最適化される機能が搭載され、より音楽を快適に楽しめるようになりました。


最後に、Sony HeadPhones Connectアプリと連動できるようになり、ノイズキャンセングの状態や、イコライザーを操作できるようになり、より自分の好む音楽環境を作り上げることが可能になりました。
MDR-1000Xも素晴らしい商品でしたが、より素晴らしく、より快適に、堅実に進化したといった感じとなっています。
最高のワイヤレスヘッドホン
ということで、WH-1000XM2について見てきましたが、最高のワイヤレスヘッドホンとしか言いようがありません。
有線と遜色のない、ハイレゾ級の高い音質のサウンドを味わうことができ、その高い音質をノイズキャンセリングの静寂で没頭することができ、ストレスフリーの高いユーザビリティの操作感で扱うことができ、そして、ワイヤレス接続でストレスフリー。
まさに自分だけの世界に没入することができます。
もちろん高額ですが、安いヘッドホンを複数買うぐらいなら、奮発してWH-1000XM2を買って、最高の体験を味わうことをお勧めします。
値段の価値ありということは間違いありません。
MDR-1000Xから、性能面・音質共に着実に進化した、ワイヤレスヘッドホンのベストバイWH−1000XM2、値段も落ち着いてきているところですし、ぜひあなたも試してみてはいかがでしょうか。
以上!